最悪な再会
「ここに大魔王が。奴がいるかもなんだな」
「そうですね。城内を走りつづけて数時間やっと見つけた大魔王がいるらしき部屋ですからね」
「そうだな。油断せずにいこう」
俺はカムに言って扉を開けるとそこは王の間ではなく大広間だった。
大広間の中心に1人見覚えのある爺さんが立っていた。そいつに話しかける前に大広間の高いところに大きな大魔王の姿をした魔法でつくったような大魔王が現れる。
「やぁ。ここまでご苦労だったね。魔法のすがたで失礼だが我慢してくれ。私は今貴様ら人間に会えるようなすがたではないからな。ザンサクとおまけの子」
「大魔王!俺は城にまで来た!早く先生とマガ爺を返しやがれ!」
「ふふふ。まぁザンサク。お前が帝国に来た時点でもう3日とゆう猶予は解除してある。だからのんびりとくるがいいさ。私からの最後のプレゼントを倒してね」
魔法体の大魔王が爺さんを指さすと爺さんはゆっくりとこちらに向かって歩いてくる。その爺さんは俺たちが助けに来たはずの1人
「お、おい。あんた。こんなところで何やってんだよ!マガ爺!」
俺がマガ爺と叫ぶと魔法体の大魔王は腹を抱えて笑い
「はっはっは!その慌てた表情。最高にそそるよ。そう。彼はザンサク。君が迎えに来たマガ爺だよ。彼も人間から魔族に変えてある。奴は他の2人とは違う。他の2人はアマスギが一度殺し、私の左腕である生をつかさどるスキル使い、ナルルが魔族へと生まれ変わらせたことによった2人。だがマガ爺は私の血を与え魔族えと進化させた人間であり魔族でもあるものだ」
魔法体の大魔王が説明するとマガ爺は手を一振りすると魔法体の大魔王の体を切り裂く。
「黙っていろ大魔王。貴様のやり方にわしは従うがのう。やり方はわしに一任させてもらうからのう」
マガ爺が言うと魔法体の大魔王は笑ながら
「ふ、ふふ。よかろう。ザンサクよ。せいぜい苦しむといい。ふ、ふふ。ふふふ!」
ふてきに笑うと大魔王の魔法体は消滅しおれとカム。マガ爺だけがその場に残る。
「こんな形でお前と会うとはのうザンサク。いかんせん最悪だのう」
「それはこっちのセリフだよマガ爺。なんでそんな」
俺がマガ爺に言うとマガ爺は片腕を上げながら
「こんな姿、お前には見せたくはなかったんだがのう。こうするしかわしはゼグラのやつを助ける方法が思い浮かばなんだ。あの時、お前たち4人を逃した後、わしとゼグラはなんとかお前たち4人を追われないようになんとか大魔王都魔王将の攻撃を防いだり、こちらから攻撃して時間を稼いだりした。じゃがもっても数分でのう。その際わしは魔剣と両手を失い、ゼグラも瀕死の状態となった」
マガ爺は淡々とあの後を俺に説明し始めた。