カムの父親のスキル
「人を武器に変えるスキルだと!?そんなあまりにも変わったスキル見たことも聞いたことも」
俺はカムの父親の攻撃を避けた後カムの父親に言うと
「そうだな。わしとてこのスキルを初めて使ったさいは驚いたもんさ。あらゆるものを自分の知る武器に変えることができる。なんとも素晴らしいスキルだ!」
カムの父親は一度剣を地面に投げつけると投げつけた瞬間武器になったタスラの顔はもとに戻って地面に転がり、カムの父親は石ころ拾い
「武器変換・爆弾!」
石ころを爆弾に変え俺に投げつけてくる。
「お、ぉぉぉー!」
俺はカムの父親の攻撃を避けリュックから自動追尾型魔法剣ストレアを抜きカムの父親に投げつける。
「は!この程度今のわしには無意味よ!」
カムの父親はストレアを避けた後俺に斬りかかるがストレアは敵の気配を感知し狙う自動追尾型魔法剣。背後からカムの父親に斬りかかるがカムの父親は
「ふ。甘いな。今のわしは魔族。人間の時ならこれで終わっていたかもしれないが今のわしには背後からの攻撃をなど」
「だったらこれでもくらいな!」
俺はカムの父親に拘束の鎖を投げつける。カムの父親はすごい勢いで自動追尾型魔法剣ストレアから逃げていたので勢いを止められず俺の拘束の鎖で体を拘束する。
「ぬぉ!しまった!背後からの攻撃に気を取られすぎたわ!」
カムの父親は拘束の鎖を解除しようとするがもがいても解除することはできずストレアはカムの父親に斬りかかる。
「ここまでか。わしの最期あっけないもんよな」
カムの父親は目を閉じるとストレアの攻撃をうけるがストレアが斬ったのはカムの父親のでこに生えた2本の角を切断した。
「な」
「ここまでだ。俺は別にあなたを殺す気はない」
俺がカムの父親に言うとカムの父親は
「なぜだ。わしはもう魔族。カムの今後のためにもわしは貴様に斬られた方がいいと言うのに」
「・・・なんとなくだけどカムの父親が俺に斬りかかった理由がわかったよ。確かに俺を試すということもあったろうがあんた最初から死ぬ気だったんだな?」
俺がカムの父親に聞くとカムの父親は「ふっ」と軽く笑いながら
「そりゃわしみたいに魔族になった父親がいるともし王国でも噂になればカムが何をされるかわからん。ただわしにはやるべきことがあった。たとえ魔族におちようともな」
カムの父親が俺にいうとカムは
「父上、まさか。タスラとテスラを殺すためだけに魔族に?」
「そうだ。こやつらはわしとカムを散々利用した挙句わしらを捨てたあとは冒険者としてあるまじき行為、窃盗や弱いものいじめ、そして老人から金をとり殺すなど悪虐非道なことばかりしていた。だからわしはこやつらを始末することにした。ただわしは鍛治士じゃった。剣士の2人にはどうやってもかなわん。だからこうして魔族に生まれ変わったんじゃ」
カムの父親は魔族になった経緯を俺たちに説明した。