いざ帝国へ 2
「あっしを睨まないでくださいでやすよ」
「何でガルを連れて来た?こいつはまだ傷が完全に言えてないんだろ?」
俺はアレク殿に聞くとアレク殿は
「あっしは、こいつのさせたようにさせるでやす。ただ責任は一切とりやしやせん。バステアは旦那を勇者に売ったようなやつだ。そんな奴を救う価値なんてあっしにはないと思うでやすから」
ふむ。アレク殿とは全く同意見だな。バステアなどどうにでもなればいい。
「お願いだザンサクさん。私を帝国に連れて行ってくれ!頼む!本当に着いたら私のことは放っておいて構わないから頼む!」
ガルは俺に必死に頭を下げる。
はぁ。時間も限られているしこんなくだらないことに時間をつかうのも無駄だからな
「好きにしろ。ただしバステアを助けることに関しては一切手出しはしない」
俺はガルに言うとガルは「ありがとう」と俺に頭を下げる。
「アレク殿。それで帝国にはどう行くんだ?」
「昨日も言ったと思うでやすがこの転移玉で旦那達を帝国に転移させるでやす。念のため転移玉はあっしが持っておくでやすから行きは送れやすか帰りはどうにか自分達の力でかえってきてください。みなさんがちゃんとかえってくるのあっしは待っているでやすよ」
アレク殿は転移玉を天に掲げると俺たちの体はは光に包まれた。
俺は次に目を覚ますと見慣れない国の前にいた。
「ここは、転移は成功したのか?」
俺は目の前にある国を見ながら言うとガルが
「そうだ。ここがかつてはアワステルン王国と揉めていた帝国だ。ザンサクも来たことがあるのではないのか?」
「これは、俺の知る帝国ではないな。こんな帝国、俺は知らない」
目の前の帝国と呼ばれた国は見たこともない建物、そして魔族が空を飛んで警備していた。
「もはや魔族帝国と呼ばれているくらいだからな」
「魔族帝国、ね」
「そうだ。魔族帝国には家畜として自覚した人間達、後は反乱軍がいるくらいだな。ごく少数だが」
ガルは魔族帝国の中についての人間種についての説明を俺にする。
「反乱軍、か。家畜として自覚した人間とは?」
俺はガルに聞くとガルは
「ザンサク。私は帝国につけばそれでいいと言った。軽く帝国の説明ならしてやるがそれ以上の情報を私は与える気はないよ」
「そうか。なら好きにするといい。家畜とやらについてはこちらで考えよう」
ガルは俺たちの前から去って単身帝国に乗り込む。俺は周りにいるミクロシア、ミーナ、カムに
「さて。俺たちはどういこうか」
「どう行こうかだと?敵の本拠地なんだ罠ありきで突っ込んで行くがいいだろう馬鹿め」
ミクロシアはスキルを発動し俺たちの前に立って進んでいく。俺たち3人はミクロシアの後を追うように帝国にのりこんだ。