いざ帝国へ
俺はカムと父親の話をした後他愛のない話を数分した後にカムは部屋から出ていき俺はカムが出て行った後明日に備えてベッドにねころがりそのまま眠った。
「ザンサク!起きてください!朝ですよ!」
う、うーむ。朝?もう朝なのか?そんなに寝てない気がするんだが
「ザンサク!起きてください!早くしてください!もうみんな一階に集まっていますよ!集合を決めた本人が寝坊なんてだめですよ。私みんなをなだめておくので早く下に降りてきてくださいね」
・・・集合?集合、集合、ね。は!そうだ!帝国に向かうんだった!呑気に寝てる場合じゃない!
俺は急いでベッドから起き上がり前日に備えて置いたリュックの中身を軽く確認した後に急いで集合場所の教会一階に降りる。
俺は下に降りるとカムが不機嫌そうなミーナとミクロシアをなだめていた。
「あらザンサク。おそようです!」
「お、おう。悪いな」
俺はミーナに睨まれミーナに頭をさげる。
「ザ、ザンサクさん!遅いですよ!集合の時間決めたのザ、ザンサクさんじゃないですか!」
「わ、悪い。ほんとに悪かった。寝坊したんだ。ほんとに悪い!」
俺は2人に必死に頭を下げてミーナとミクロシアはため息を軽くついた後に
「こんなやつに師匠は後を託すなんて。少し理解できないです。確かに魔王将は倒していたかもしれませんがまぐれじゃないかと思うくらいです!」
「た、確かに。そ、それに僕がスキルを使えばま、魔王将くらい簡単に倒せますよ!」
2人は俺が寝坊してきたことで俺を頼りないやつだと思っていた。
「ま、まぁとりあえず仕切り直して帝国に向かおうか。アレク殿は?」
俺が2人にアレク殿のことを聞くとアレク殿は俺たち3人にゆっくり近づいてくる。もう1人別の男を連れて。
「なぁアレク殿。聞いていいか?なぜそいつを連れているんだ?」
「すまないでやすね旦那。でもこいつが帝国に連れて行けとあっしに言ってきたでやす」
アレク殿が連れている男は昨日傷だらけで教会にいたガルだった。
「ザンサクがお怒りなのは分かるが私はバステア様を助けなければいけない。私の不注意でバステア様は捕まってしまった。私が余計なことを言って仲間を集めた挙句その仲間に裏切られたのだから」
「・・・バステアには怒っているがガル。俺があんたに怒る理由はない。ただバステアを救う点に関しては一切協力する気はない」
俺は冷たい目線を向けガルに言うとガルは
「構わない。私を帝国に連れて行ってくれるだけでいい。帝国につきさえすれば私のことはすておいてかまわないから」
ガルは俺に言うと俺はアレク殿に視線を向けた。