カムの相談
俺は帝国に向けて明日出発するとミクロシア、ミーナ、カムに言うとミクロシアとミーナは教会の与えられた部屋に戻り、俺とカムは
「カム。お前も準備しにいっていいんだぞ」
「ザンサク。実は私、相談したいことがあって後から部屋に行ってもいいですか?」
カムは俺にいい、俺は「別に構わないぞ」とカムに言うとカムは
「では後ほど部屋にいかせていただきます」
カムはそれだけ言うと俺と別れ俺は自分の部屋に向かい帝国に攻める準備をした後にしばらく部屋でのんびりしていた。
夜になってもうそろそろ俺は明日に備えて寝ようかと思っていると部屋のドアから
「ザンサク。起きてますか?カムです。話をしにきました」
「お、おうカムか。遅かったな。ま、はいれよ」
カムは部屋に入ると俺のベッドの上に座る俺の隣に座る。
「ど、どうしたんだカム?」
「実は、話があって。初めて会った時私の父親の話をしましたよね?」
確か過労で倒れた父親だよな?
「過労で倒れた父親に私はできるだけ頼らないように距離を置いていたんですが今はこんな状況、いつ死ぬかもわかりませんから」
「まぁ俺がお前を死なせはせんがそうだな。俺のいない時に起きたことだからな」
「はい。だから私は父親に会いにいったんですがその、死んだわけでもないのにいないんです」
ん?死んだわけでもないのにいない?どういう意味だ?
「父親の住む家に行ったんですが手紙だけがおいてありまして」
カムは俺に父からの手紙を渡す。俺はカムにもらった手紙を開いて読む。
「私のことは心配せず自分の道を生きなさい?私のことは二度と気にしなくていい?何だこの引っかかる書き方は」
「そうです。二度と探さなくていいとか怪しすぎるんです。父は私に気にするなとかそんなことを言ったことは一度もありませんし、むしろ毎回心配をかけるなとかもっと父を頼れとかそんな感じなんですけどこんな手紙を残されて正直戸惑っています」
「それでカムの考えはどうなんだ?死んだとは思ってないんだろ?」
俺はカムに聞くとカムは
「私は父は生きていると思います。ただ、時期が時期なので不安なことがありますが」
「時期が時期とは?」
俺がカムに聞くとカムは
「実は魔族が襲撃に来た際に同時に何人かの行方不明者もいまして。そこに父はカウントされているかは分かりませんがこのような手紙があるということはさらわれた可能性もあるということです」
「お前の父親は魔族について行くような愚かな父親なのか?」
「分かりません。私は連れて行かれた可能性はないと思いますがもしもの可能性もあります」
「ふむ。わかった。では帝国ではカムの父親もできれば探してみようか」
俺はカムに言うとカムは嬉しそうな顔で「ありがとうございます」と言った。