謎の遺体
「そうか。あいつは誰かに始末されたの、か」
「あいつとはわかりませんがまだあると思うので見に行きますか?」
カムが俺に聞いたので俺はとりあえずカムに案内をしてもらって現場に向かうことにした。
「ここです。ザンサク。これがさっき言った首無しの遺体です」
俺はカムに言われてその遺体を見ると俺の予想通りまぁ首がないからおそらくだがフロー?の遺体だった。きている服が同じだし背格好も同じと予測したからフローの遺体のはずだ。
「ザンサクの予想通りの知り合いの方でしたか?」
「いや。こいつはさっき殺しあったやつだ。顔はないからあんまり自信はないがだが服装や体格からして俺と殺しあったやつのはず」
「そうですか。ですがなぜここでこんな殺された方をしているんでしょう。殺すなら普通に殺して晒しておくだけでいいはず。首を切り取る必要もないのでは」
カムの言うことはよくわかる。たしかに使えないから殺すといって街の民に見せびらかしたいだけならわざわざ首を切り落とさなくてもいいはず。やはりまだ奴は死んでいないと考えるべきか?とりあえずはフローのことは頭の片隅にでも置いておこう。
「よし。じゃあらためてガルダラスの森に向かおうか」
「はい!行きましょうザンサク!」
カムは意気揚々と返事をし俺たちはあらためてガルダラスの森に向かう。
数十分歩いてガルダラスの森の入り口に着くと警備の者が配置されており、カムが
「魔族が攻めてきた時からバステアが王国の入り口に部下を配置したんです」
ほう。あのバステアがまさかそんなことをするとは。まさか保身にでも走ったか?しかし奴は今どこにいるんだ。
「誰だ貴様!見ない顔だな!」
俺を見た瞬間にバステアの部下が言う。カムが前に出て
「街の入り口警備ご苦労様。彼は私の友人です。魔族ではないから安心なさい」
カムはバステアの部下に言うとバステアの部下は俺をじーっとみて
「こいつがカム殿の友人?本当ですか?最近は人間に紛れてはいる魔族もいるそうですから疑わしいですねぇ」
「そんなことをいうなら貴様も十分に疑わしいであろうが」
俺はバステアの部下に言い返すとバステアの部下は俺に対し怒り
「あ?私を疑うとはどういうことだ?私はこの街につながる入り口をずっとまもっていたのだぞ!」
バステアの部下は俺に持っている武器を突きつけ俺に怒鳴りつける。
「こどもみたいな奴だな。俺とて疑われたのだからお前も疑われて当たり前だろ」
「たしかに疑うのは良くないことだがそれだけ今はピリピリしているのだこの王国は。バステア様も王国から出られてなかなか帰って来ないからな」
「バステアは王国からでたのか!?いつだ!」
俺はバステアの部下の肩を掴んで揺さぶりながら言うとバステアの部下は黙り込んでいた。