フロー
フローの攻撃は見事に俺に当たるが当たったところは俺が首に防具をセットしたところで首の防具は砕けていたが俺の首はちゃんと繋がっていた。
「なん、だと」
「なんら驚くことでもないだろ。スキルがわれたならお前程度のやつは簡単に倒せる。お前は一撃で俺にとどめをさすと言った。だから俺は首を防御し、心臓部にも軽く防具を仕込んだ。それだけだ。そして今お前が驚いている間に」
俺はフローが驚いている間にストレアにフローの片腕を切断させる。
「ぬっぐ!」
フローは剣を持つ利き手を斬られ、斬られた腕をおさえる。
「俺の自動追尾型魔法剣は敵を気配で追って攻撃する。俺の意思に反してだからどこを斬るとかわからないが腕を斬ってくれたのはまさに幸運だな」
「ぬっうぐ!私とてまだ死ぬわけには行かぬ。ここはひかせてもらおうか」
フローは自らのスキルで時を何度もとめて俺から逃げていく。
まぁいいだろ。あの血の量じゃ生きていれるかわからないしあの程度の小物ならやろうと思えばいつでもやれる。
俺はさっさと要件を済ませようと思い旧ギルドの中を歩いて数分、死体の山の中にはバステアの死体はないのでどうやら殺されていないということはわかった。バステアがいないならここにいる意味はないしカムのところに戻るか。
俺は数分旧ギルドを歩いた後、用のあるバステアはいなかったのでカムの待つ場所に戻ることにした。
「おーいカム。無事か?」
俺はカムのいるところに戻りカムの姿が見えた時にカムに手を振る。
「もー。遅いじゃないですか!ザンサク」
「わ、悪い悪い。早く帰ってきたかったけど敵がいてな。少し交戦していた」
「戦ってたって大丈夫なんですか?怪我してないですか!」
カムは俺に近づいてきて俺の体に怪我がないかを見にくる。あー近い近い近い。俺おっさんでも流石にドキドキするぞ。カムみたいな若い女が近づいてきちゃうと。普通に接するなら大丈夫だがこう体をジロジロ見られるのはむず痒い!
「怪我はないみたいですね。よかった。ザンサク休みますか?それともガルダラスの森に向かいますか?」
「あ、ああ。ガルダラスの森に行こうか。そこまで戦う必要もないし、ガルダラスの森がどうなっているのかにも興味はあるしな」
俺はカムに言うとカムは「わかりました」といい、俺たちはガルダラスの森に向かう。
「あ、そういえばザンサク。あなたが来るまでに一つ街の人らが騒いでたのだけど」
「ん?どうかしたのか?」
「いや何か人の首がはねられて転がっていたらしいですよ。旧ギルドの近くで。ザンサクは知らなかったのですか?」
俺はカムの情報に驚いていた。