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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
第4章 地下牢と目覚め
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大魔王の居場所

「まぁ私のことよりまずはアケミア。貴様の処分よ」


 アマスギはアケミアに近づく。


「ふ、ふざけないでください!私はまだやれます!邪魔をしないでください!アマスギ様!」


「ほう。このような無様な姿を晒しておきながらよくもそんなことが言えるな。今は大事な時期だから動くなと大魔王様が貴様ら下々にも命令したにかかわらずこのような失態を晒してカーラがかわいそうだよ」


 アマスギはカーラを見るとカーラは


「おっしゃる通りどす。うちは部下を可愛がり過ぎておりますゆえにうちの部下がうちのためと勝手に行動しはりますんよ。特にアケミアはん。あんたは独断専行が過ぎますゆえ。うちじゃもはや庇いきれまへん」


「そ、そんな。私はカーラ様の喜ぶ顔が見たくて」


「それが迷惑なんどす。うちはいいましたよな?大魔王様の命令にはちゃんと従いなはれと。それを破ったのはアケミアはん。あんたどす。うちのためと言いはりますがうちのことを思うがゆえの行動でっしゃろうがやり過ぎどす」


 カーラはアケミアを見下しながら言うとアケミアはカーラを見ずにアマスギをみて


「貴様、貴様がカーラ様をたぶらかしたのか!アマスギぃぃぃぃぃ!」


「急にどうした貴様は。私は何もしていない。カーラが思うことを貴様に言っただけではないか。逆恨みならやめて欲しいものだな」


「うるさい!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!カーラ様が、あの優しいカーラ様は私を捨てるようなことなど言うはずがない!そうですよね?カーラ様!」


 アケミアはカーラに期待の眼差しを向けながら言うとカーラは「はぁ」とため息をついて


「人間。うちのアホが世話になりましたな。こいつはうちがやっておくんでうちにまかせてくれない?」


 アケミアの背中に剣を突き刺したままのカムにカーラが言う。


「別に任せてもいいですけどなら条件を出してもいいですか?」


「ほー。うちに交換条件だすなんて。ふふ。面白い女どすな。ええやろ。条件、だしてみ?」


 カーラがカムに聞くとカムは


「1つはこいつをここで私達の前で殺すこと。もうひとつはしばらく王国に攻めるのをやめてもらいたいです」


 カムがカーラに言うとカーラは


「なんや普通の条件どすな。まぁええやろ。もともと王国にはしばらく手を出すなと大魔王様にいいはられましたからな。それに目の前で殺すのも構いまへん」


 カーラがカムの交換条件をのんだあとに俺はカーラに


「しばらく王国に手を出さないのは王国に大魔王がいるからか?」


 俺はカーラに言うとカーラは「は?」という顔で


「大魔王様なら帝国にいらっしゃりますけどどないしましたか?あんさん」


 俺はカーラの言葉に「・・・は?」とかえしてしまった。

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