思わぬ再会
「こ、れは、こ、れは。おどろ、きです。まさか、私が、倒され、てしまう、など、剣の、乙女を、なめすぎ、ていた、」
「まだ生きてるの?本当に化け物ねあなた。早く死んだほうが楽よ」
カムは上半身のアケミアの体に剣を突き刺す。
「ぐ、ふ。人間、なのに、なかなか、むごいこと、するじゃ、ない」
「トドメは確実に刺さないといけないじゃない。魔族は何をするか油断ならないからね」
カムはアケミアに突き刺した剣をぐりぐりと回し始める。
「う、っぐ、あ」
「なかなか死なないのね。あなた」
カムがグルグルと剣を回しているのを見て俺は
「カム!もうやめておけ!勝負はついた。それでいいじゃないか」
俺はカムに言う。1ヶ月ぶりにあったカムがこんな戦い方をするなんて。
「なんで止めるんですかザンサク。魔族は殺してなんぼじゃありませんか」
「確かに殺してなんぼかもはしれないがだがカム。今の君はやりすぎだ。そんな死体に鞭を打つような」
俺がカムに喋っていると誰かの気配を感じる。それもやたらと強いやつの
「アケミアはん。あんたうちの部下の自覚はありますの?そんな無様なやられ方をしなさって。うちこれ以上あんさんを庇えまへんで」
アケミアの上半身に近づく女のような魔族。両腕は骨?みたいな感じで皮膚はなく、背中には氷の巨大な角が4本、そして自動追尾型魔法剣 ストレアのようなものを背負っている。そんな、こいつはまさか
「な、なぜ貴様が王国のなかにいるの!氷の魔王将!カーラ!」
カムが叫ぶとカーラと呼ばれた魔族の背後に
「それは私がいるからという理由ではおかしいかな?カム」
カーラの背後にいた男がカーラの前に立ちカムに言う。
俺はカムの前に立つ男を見て唖然としていた。いや、信じたくはなかったのかもしれない。なぜならカムの前に立っている男は俺の目の前で氷漬けになり砕けて死んだはずの
「なんで、なんで本当に生きてるんだよ!ギルドマスター!」
俺はギルドマスターに叫ぶとギルドマスターは
「ん?お前は誰だったかな?まぁいいや、私の名はギルドマスターじゃない。この肉体の男はそう呼ばれていたらしいが私の名は魔王軍、大魔王様の右腕、死の王アマスギだ」
ギルドマスターの体を使っているという男は俺たちに名乗る。
「う、嘘だ!ギルドマスター!あんたが魔族になるはずは」
「はて?おかしいことはあるまい。この肉体の男はカーラのスキルを使ったとして体の中身は死んでいた。なんらおかしいことはあるまい」
アマスギは俺に真顔で説明した。
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