人喰いウルフ討伐 3
「オマエ、ヨソウガイニ、ツヨイ、ダカラ、ニゲル」
人喰いウルフはよたよた歩きながら逃げるが俺は人喰いウルフが俺に背後を見せた瞬間にリュックに入れてあった鎖を取り出し、鎖で人喰いウルフの片足を拘束する。
「ナ!」
「逃すと思うのか?お前のような危険な魔物を」
俺は鎖で人喰いウルフを自分のもとまで引っ張るが人喰いウルフも地面に爪を立てて、抵抗する。
「無駄な足掻きを。片足だけで俺の引っ張る力に勝てるとでも?」
「ウ、グ!ナンナンダ、オマエハ!オマエミタイナ、ニンゲンハ、ハジメテ、ダ」
人喰いウルフは抵抗しながら俺に叫ぶと
「俺か?俺はただの荷物持ちのザンサクだよ」
「タダ、ノニモツ、モチゴトキ、ガ、コノ、オレ、オ、ガ、ガァァァァァァァァ」
俺のもとまで引き寄せると俺はリュックに入っている武器で人喰いウルフをひと突きし人喰いウルフは絶命する。
俺は人喰いウルフを討伐した後「ふぃー」と深呼吸し、地面に座って休む。
「ふぅ。久々にまともな戦闘したから疲れたな。このスキルは誰にも見せられるものではないからなー。アレク殿にしかバレてないのが不幸中の幸いだよ。カムも言い方は悪いけど気絶したから使えたし。はー。久々に疲れたわ。しっかし何だろう。すっごい眠気が」
あれ?何でこんな急に、眠く、だ、だめだ。起きていられない。
俺はその場でそのまま眠ってしまった。
「ザンサク!ザンサク!起きてください!早く起きてください!」
ん、んー。誰かが俺を呼んでる。この声はカム?
「は!そうだ。カム!怪我は大丈夫か」
最悪だ。こんな森の中で居眠りこいてしまった。しかしカムに傷はないし荷物も取られていない。危なかった。俺が寝ていてカムが気絶していたから何かとられていたらやばかったよ。
「大変です!人喰いウルフがいません!ザンサク、もしかして逃げられたのですか?」
「いや、俺は倒して死体はそこに」
俺は人喰いウルフの死体があったほうをみるとそこには死体がなくなっていた。
「そんな、まさか他のウルフが人喰いウルフの死体を持っていったのか」
「そうかもしれませんね。ないものは仕方ありませんしとりあえずギルドに戻りますか。もう夜ですしね」
カムは俺にいい、俺も「そうだな」といい起きあがってガルダラスの森を抜けた。
アワステルン王国に帰り、ギルドに向かうとギルドの方がやたら騒がしかった。なんだ?今日は何か祝い事でもあったのか?
俺はギルドの近くにいた男に声をかける。
「すまない。少し話をいいだろうか」
「ん?どうしたのかな?」
男は親切に俺の話を聞くと俺はギルドが騒がしいことについて聞く。すると男は喜びながら
「聞いて驚くなよ。勇者様がな。あの人喰いウルフを討伐してきてくださったんだよ」
・・・は?どういうこだ?
俺は男の話を聞いてかなり驚いていた。
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