スシルタ教会
「ザンサクー。起きてますかー」
次の日の朝、俺が部屋で寝ていると誰かがドアをノックする。
「起きてるよー。誰?」
「私ですよ。カムです。この後予定はありますか?」
「いや特に予定はないがなんだ?」
俺はカムに聞くとカムは
「では今の王国の状態を聞いただけじゃわからないと思うので私と散歩でもしませんか?」
カムが俺に提案し俺は
「・・・そうだな。後軽く体を動かしたいからガルダラスの森で魔物を倒したいんだが」
「ガルダラスの森は今はあまりおすすめ出来ませんね。入り口ぐらいに現れる弱い魔物たら問題はないと思いますが奥らへんに入ると魔王将が放った強い魔物がわんさかいますから」
強い魔物、か。倒しておいた方がいいんだろうがだがカムを巻き込むわけにはいかないしな。今回は入り口らへんで魔物を倒そうか。もともと休んだ分の準備運動みたいなものだしな。
「わかった。入り口らへんでいいから倒しに行こうか」
「分かりましたー。それじゃ私準備をしてくるので下で合流しましょう」
俺は「わかった」と言ってカムは下に降りて行き俺は準備をしてから教会の宿泊部屋から一階に降りる。一階に降りるとたくさんの子供が走り回っており、子供の面倒をミクロシアとミーナが見ていた。
「あ、ザンサクさん。どうも。元気になりましたか」
子供を追いかけていたミクロシアは俺に気づき俺に言うとその隙に子供に腹をパンチされていた。
「あいてて。こらー。人を殴るのはいけませんよー」
ミクロシアは子供を注意すると子供は「きゃはは」と笑いながら逃げて行く。
「全く。困ったものですねぇ。子供ははしゃぎすぎるので大変です」
「ミクロシア。お前何やってるんだ?」
「え?何をしてると言われましても僕はお世話になってますからこれくらいの手伝いはしようかなと思いまして」
ミクロシアは頭をかきながら言う。
「ミーナさんも手伝っていますよ。ミーナさんは子供たちからすればアイドルのような存在でして。僕とは扱いが全然違うんですよ。とほほ」
ミクロシアはミーナを見ながら言ってミーナを羨ましがっていた。
「そう、なのか。俺はとりあえず2人が元気そうでよかったよ。マガ爺と先生はまだきてないのか?」
俺はミクロシアに言うとミクロシアは少し黙った後
「あの、とてもいい辛いのですがお二人ともは」
ミクロシアが最後までいいかけたところでカムが俺のいるとこにまで来て
「ザンサク。お待たせしました。それじゃガルダラスの森に行きましょう」
カムはミクロシアの言葉を遮り俺に言う。
「カ、カムさん。どうも」
「ミクロシア。ザンサクには余計なことは言わないでください。きりますよ」
「ひぃぃ!ごめんなさーい!」と言ってミクロシアは逃げて行く。
あんなんでいいのか傲慢のスキルを持つ奴がと怯えて逃げたミクロシアに対し俺は思っていた。