一か月後の王国
「ザンサク様。それについては私が説明いたします」
スシルタは俺に頭を下げていい、カムはとりあえずなのか俺の隣に座る。
「スシルタも久しぶりだな。元気にしていたか?」
「そうですね。私は元気です。しかし王国の民は全然元気ではありません。ザンサク様が捕まった後の数週間後に魔族の襲撃が何度もありまして。王国の兵士の方とバステア達がなんとか凌いでいるのですがこのままではジリ貧な感じがしますね」
「ジリ貧ね。まぁバステアに関してはざまぁといいたいがカム達は大丈夫なのか?」
「はい。私達は王国を守る戦いに参加していません。私達はこのスシルタ教会に訪れるものの保護と教会の護衛だけをしています」
スシルタ教会?なんだそれは?俺はカムに聞くとカムは
「この教会、ザンサクが捕まる前にもう出来ていたのだけどここを作るかわりにバステアがスシルタに仲間になれと言ってきてスシルタは数日だけ仲間になってすぐに抜けてここに戻ってきたの。それでこの教会、スシルタが作ってくださいと頼んだものだからスシルタ教会と呼ばれてます」
「ほう。それはいい名前ではないか。それで今の状況は?後俺の他に3人いたはずだが?」
「状況的には私達だけで言えば大丈夫ですけど王国全体となると話はだいぶ変わりますね。ザンサクと一緒に来た2人とミナギなら下にいるよ。今ザンサクが寝ている部屋は2階なんだ。教会の宿泊部屋の1つだよ。3人とも無事だから安心して」
カムは俺に言うと俺は一安心してベッドから起きあがろうとする。
「あ、ザンサク様。まだ休んでいてください。相当無理をなされたのかまだ身体が完全な状態じゃありませんよ」
「・・・大丈夫だ。いつまでも寝ていては俺を逃してくれた先生やマガ爺に申し訳が立たない。カム。大魔王はせめてきたか?」
俺はカムに聞くとカムは
「大魔王?というのは攻めてきていませんよ。氷の魔王将なら攻めてきましたけど・・・。会うことはあまりおすすめしないよ」
なぜだ?氷の魔王将なら別に魔族だ。俺の知り合いでもあるまいになぜ会うことをおすすめしないんだ?
「カム様。なぜザンサク様が氷の魔王将に会うのはおすすめしないのですか?」
スシルタはカムに聞くとカムは
「そ、それは、その、氷の魔王将に会うのはいいが氷の魔王将が連れていたやつに会うのはちょっと」
「なんだ?氷の魔王将が俺の知り合いでも連れているのか?」
俺はカムに聞くとカムはそれに対しての答えには答えず黙秘していた。
俺はカムを睨んで吐かせようとするがカムはいっこうに言おうとしない。
「ま、まぁお二人とも喧嘩はやめてください。ザンサク様は今日はとりあえずまだ寝ていてください。私とカム様はまだやることがありますから」
スシルタはカムを連れて「失礼しました」と言って俺の寝ていた部屋から出て行く。