残る者、託す者
「な、んで」
俺はマガ爺に聞くとマガ爺は
「これはわしとゼネラが最初から決めていたことじゃ。もし誰かのためにしんがりをつとめるものが現れたなら代わりにわしとゼグラでしんがりをつとめようとな。これはおぬしが地下牢に来る前から決めていたことじゃ」
「そうよぉんザンサクちゃあん。あなたわぁん大人しく城から逃げればいいわぁん。腐食魔法は気絶したら効果は消えるから安心なさぁいん。ザンサクちゃあん。後のことを任せて悪いんだけどこの王国のことよろしくねぇん。ミーナちゃあん!」
ゼグラはミーナに叫ぶとミーナは
「はい。なんですか!師匠!」
「ミクロシアちゃあんとザンサクちゃあんのことまかせたわよぉん。腐食魔法は解除してぇんザンサクちゃあんの体は魔法で軽くしたからぁんあなたなら持ち運べるわぁん。ミクロシアちゃあんもあの状態なら軽いからぁん。さ!行きなさいん!」
ゼグラはミーナに叫ぶとミーナは俺の襟首を掴んで「師匠!御武運をです!」と言ってミクロシアと俺を引きづり王の間から出ようとする。
「せ、んせい!俺はまだあんたに恩を」
俺はミーナが王の間から出る前にゼグラに叫ぶとゼグラは
「ふふ。恩なら生きてさえくれればそれでいいわぁん。あたし達のこと助けてくれてありがとね」
俺は最後にゼグラのその言葉を聞いた後意識を失った。
どれだけ眠っていたのだろうか。俺が次に目覚めたのは知らない部屋だった。
ここはどこだ?俺はなんでここに寝ている?それにゼグラとマガ爺は一体どうなった?
俺が1人自問自答していると俺が眠っていた部屋のドアを誰かが勢いよく開ける。
俺の眠っていた部屋のドアを開けたのは俺が地下牢に行ってから1番心配していたカムだった。
「ザンサク!ザンサク!会いたかった!あなたが地下牢に幽閉されて1ヶ月。そして帰ってきたかと思えばに1週間も眠った状態なんて私心配で心配で」
カムは俺の眠っていたベッド近づいた後俺の前で泣きつく。
「カム。すまないな。いつも心配をかけて」
「いえ。私の実力不足がザンサクを地下牢いきにさせてしまったんです。ザンサクは何も悪くありません!全ては私が騙され未熟だったからこそなのです!」
カムは泣きつきながら俺にいい、俺はそんなカムを泣きやむまで甘やかしていた。
カムが泣き疲れて数分、やっと泣くのをやめたので俺はカムに聞く。
「泣き終わって聞くことじゃないかもしれないけど聞いてもいいかな?ここはどこで俺は今どういう扱いなんだ?」
俺はカムに聞くとカムは「それは」とカムが言いかけた後俺の部屋にまた修道服の女性、スシルタが部屋に入ってきた。