大魔王クローデン
俺がネクラを殺した後クローデンはパチパチと拍手しながら俺に近づく。
「いやぁ。見事見事。私の直属の部下を2人も殺すとは人間にしてはなかなかやるねザンサク」
「ふん。大魔王に褒められても嬉しくないよ。さぁネクラは殺した。ミクロシアの魔法もとけたはず!早く城から逃げよう!」
俺はゼグラ達に言うとクローデンが
「おいおい。私の部下をやられて全員身逃すわけないだろ。ザンサク。お前はのこれ。そうすれば他の奴らは逃がしてやろう」
クローデンの言葉に俺は「は?」と言い返す。なぜ俺なんだ?俺よりマガ爺や先生の方が
「何を驚いているかは知らぬがお前は厄介だ。私達魔族はザンサク。君さえいなければおびやかされることはない。君は自分が思う以上に厄介な存在なんだよ。あれだけの道具の使いこなしかた、そして自動追尾型魔法剣の能力解放。そんなことをできるやつが私達魔族に勝てず更には危険な存在ではないと?ふ、ふふ。私を馬鹿にするのも大概にしてほしいものだ」
クローデンは俺を見ながら言うとタガルムが
「お言葉ですが大魔王様。私に比べればそやつはなんの脅威にも感じませぬ」
「それはお前だからこそだよタガルム。お前は魔王将の中で1、2位を競えるほど強気ものだ。3位ほどの実力であるバンを一度殺したのだから脅威に感じるのは当たり前だ」
クローデンはタガルムに言うと次にバンが
「だ、大魔王様。我からも、意見をさせてください。我はそいつにはまぐれで、負けただけです。もう一度、やれば」
「バン。お前は何も分かっていない。今私がいるから生きていられるかもしれないがもし私が目覚める前に貴様が死んでいたら貴様は生きてすらいないのだぞ?それは分かっているのか?本来ならもう一度などと言えるはずがないのだ」
「・・・すいません。たしかに大魔様の言うとおりです。大魔王様がいなければ我は死んでいました。油断、いや己が実力を過信した為にこのバン、大魔王様の意見に納得させていただきます」
「うむうむ。わかってくれてうれしいよ。タガルムもそれでいいね?」
バンはクローデンの理由に納得し、クローデンはタガルムにも同意を求めると「仕方ありませんな」とタガルムはクローデンに言う。
「さて。それじゃザンサク以外は逃してあげるから逃げるといいよ。ぐっばーい」
クローデンは5人に言うと俺はゼグラとマガ爺に
「・・・すいません。先生。俺は残りますのであとは任せます。マガ爺もミクロシア達のことを頼む」
俺は2人に言うと俺はマガ爺に肩を叩かれた後剣の柄で思いっきり腹をなぐられた。