大魔王のスキル
「おー。すごいすごいまさかバンを倒すとは」
俺に拍手をしながらクローデンは言う。
「仲間がやられたというのに余裕だな大魔王さんよぅ」
俺はクローデンに言うとクローデンは軽く笑いながら
「はっはっは。実際に余裕なんだからいいじゃないか。私さえいれば私の部下は死ぬことはない。まぁ見ていろ。これは褒美だ」
クローデンはバンの体に近づくと貫かれたバンの体に触れて
「パーフェクト・ヒール」
クローデンはバンの体に触れて数秒でバンの体の傷は修復される。
「ば、ばかな!心臓を貫いたんだ。傷を治したとしても起きるはずが」
「あー。大丈夫大丈夫。私さえいれば心臓なんてあってないようなものだから」
クローデンが俺に言うとバンは意識を取り戻しクローデンに
「も、申し訳、ありません。大魔王、様」
「案ずるなバン。やつは人間にしてはなかなかできた方だ。見逃せば私達の脅威足りうるかもしれないな」
「ならばここで殺しておかねば」
バンは起きあがろうとするが体に力が入らないのかうまく起き上がれずにいた。
「無理をするなバン。一度死んだんだ。私の心臓を一つやったのだから体に力が入らないのも無理はない。今は休め。お前達は私には必要だ」
「あ、ありがたきお言葉。このバン。一生大魔王様におつかえ致します」
バンはそれだけ言うとそのまま俺の前で眠りにつく。
「おっとバンをやろうと言うなら私が相手をしてやるがバンに手を出さないならあそこの5人の人間と合流するのを見逃してやろう」
クローデンは俺に言うと俺は迷わずにゼグラたちのところに向かう。
ゼグラたちと合流するとゼグラが
「ザンサクちゃぁん。無事でよかったわぁん」
「先生。すいません。大魔王の復活を阻止することができませんでした。マガ爺もオサムを殺すのを譲ってくれたのにすまない」
俺は2人に謝ると2人は
「気にするな。目覚めてしまったなら大魔王を殺せばいいだけの話じゃ。大魔王を殺す前にやつを殺さねばならないがな」
マガ爺が目の前の魔王将、ネクラを指差して言う。
「そうだな。しかしやつを無視して俺らで大魔王を殺しに行けば良いのでは?」
「それがねぇんやつを殺さないといけない理由が出来たのよぉん。ミクロシアちゃあんの様子をみてぇんごらんなぁさぃん」
「ああわかっている。やつのせいでああなったんだろ?しかし倒してしまえば問題は」
俺が言うとマガ爺が
「それがダメなんじゃよ。やつを倒さねば。やつの魔法のせいでミクロシアはスキルが使えないんじゃ」
マガ爺の言葉に俺は驚いていた。