根暗魔王将
「やっぱりお前じゃミクロシアに勝てる気はしないのになぜミクロシアはあんな状態に」
俺はタガルムに聞くとタガルムは
「やつも私達魔王将の1人であり根暗魔王のネクラ。そしてやつのスキルは負の感情。やつがストレスを溜め負の感情が増していくことによりやつの肉体が強化される。ネクラの剣は自動追尾型魔法剣 クライ。一振りで対象の感情を暗くしてしまうんだ。さぁこれだけヒントをやれば答えは分かるだろ?なぜあの人間がスキルも使えずあんな状態になったかを」
タガルムは俺にネクラのことを説明すると俺はタガルムに
「やつの自動追尾型魔法剣のせいだな」
「お見事。正解だ。そう、クライは敵の感情を崩す魔法剣。あの人間とは相性が悪いよな」
タガルムは俺に拍手しながら言うと俺は心配で4人に近づこうとしたがバンが
「どこに行こうとしている。貴様の相手は我だぞ!人間!」
バンは俺に剣で斬りかかり俺はバンの攻撃を体を逸らしてなんとか避ける。
「邪魔だ!どけ!」
「言うではないか人間!では我をどかして見せろ!」
俺はリュックから戒めの鎖を取り出しバンに向けて投げつける。
「おりゃあ!」
「そんなもん当たらんわ!」
「ならこれと同時ならどうだ!」
戒めの鎖を避けた後、バンは俺にいい、俺はストレアを投げた後にもう一度戒めの鎖を投げつける。
「ちょこざいな!炎獄壁!」
バンの炎獄壁によって戒めの鎖の先端は溶かされ、ストレアはバンの剣によってはじかれ俺のもとに戻ってくる。
「面倒な魔族だなお前は」
「ふん。面倒といえば貴様もだぞ人間。さっさと諦めて我に燃やされるか斬られればよいものを」
「そんな素直に斬られるやつがいるとでも?俺は昔から雑な扱いを受けていたから諦めの悪さにだけは自負があるぞ。なんせこんな荷物持ちとかよくわからない職業で装備もまともにできないだからな!」
俺はバンに近づき、近距離からの戒めの鎖をくらわせようとする。
「無駄だ!近づくなど愚かなこと!我の炎に焼かれて死ねぇい!」
バンは俺にパンチを放つが俺はバンの攻撃を避けて戒めの鎖を直にくらわせる。
「何!」
「斬りかかればいいものを油断したな!炎魔王」
「ふん。この程度縛られたところで我が炎で焼けば問題・・・。」
バンは自分の体を燃やし戒めの鎖を燃やそうとするが鎖は燃えるどころかバンの体から炎は出ない。
「ば、ばかな。なぜ我が体から炎がでぬ!」
「戒めの鎖は鎖で縛った対象の魔法、スキルを完全に無効化する。そして戒めの鎖のとても良きところは」
俺は縛ったバンの体に向け自動追尾型魔法剣ストレアでバンの心臓部を貫く。
「がっは!」
「対象に魔法とスキルが使えないことを感じさせないことだ」
バンは俺の攻撃をくらって地面に倒れ込んだ。