大魔王降臨
「か弱き人間。周りを見てみるといい」
俺はクローデンに言われ結界を解除された王の間を見るとミクロシアがやられておりマガ爺、ゼグラがタガルムと別のもう1人の男に苦戦していた。
「ネクラ、タガルム。私の護衛誠に大義だったぞ。無事私は目覚めることに成功した」
クローデンはタガルムともう1人の男に言うとタガルムはすぐにクローデンの側に近づき
「だ、大魔王様。やっとお目覚めになられたのですね。やっと、やっと」
「ううっ」と泣きながらタガルムはクローデンの前で言うとクローデンはタガルムの頭に手を置き
「泣くほどのことじゃないだろ。私の器たる男がそこのザンサク?とかいう荷物持ちに劣等感を抱いたり目障りになっていった時私は表に出てきていただろう?それがこの器との契約だっだからな」
「そうはいいますがやはり我々の悲願は大魔王様の完全復活。時々表に出るとかであれば大魔王様の威厳が損なわれてしまいます。それに器の人間に大魔王様の力を使わせるなんて」
「しかしその方が都合がよかった。この器の男は私の力を貸したとしてももともとの実力が弱いのだからただ力任せに暴れるだけなど私より強き力を持つものが現れればそれは負けるさ。私は力が売りではないからね」
タガルムとクローデンの会話を聞いてなるほどだからオサムは急にあんなに強くなっていたのかと俺は納得していた。は!いかんいかん。この2人と話を聞く前に5人と合流しないと
俺はゼグラたちに近づこうとするとクローデンが
「どこに行こうというのだザンサク。貴様の相手はバンだぞ。ちゃんとバンに殺されぬかザンサク」
「けっ。名前を名乗ってもいないのに名前を覚えられてるのには恐怖を覚えるね。しかもあの大魔王様にさぁ」
俺はストレアをクローデンに投げるとバンが俺のストレアをはじき
「貴様の相手は我と大魔王様がおっしゃりになられたのだから貴様はちゃんと焼き殺してやる人間」
「そーだそーだ。やれやれーバン」
クローデンは地面に座ってバンを応援し、タガルムは近くで姿勢を正しくして真っ直ぐに立つ。
「タガルム。てめぇあの3人の相手は」
「私が相手をするまでもない。あの傲慢の人間があのザマなんだからもはやネクラだけで充分だ」
タガルムは俺に言うと5人の相手をしていたネクラと呼ばれているであろう男は
「よ、よくも、まぁ、いけ、しゃ、しゃ、とそ、んなこ、といえ、るね。ぼ、ぼくが、くる前、は、かなり、苦戦し、ていた、くせ、に」
おどおどしながらネクラはタガルムに言うとタガルムは
「ふん。口下手なやつめ。もっとはきはきしたらどうなんだネクラ!」
タガルムはネクラに怒鳴るとネクラはビクビク体をふるわせながら黙った。