ミーナ
「あのー。すいません」
アワステルン城王の間に向かう最中、先程まで泥の魔法を体に受けていたミーナが
「ミーナはいまの状況があまりわからないんだけど説明をして欲しいのです」
「今は王の間に向かって勇者オサムを倒しにいく。それだけ。はい話は終わり」
俺がミーナに言うとミーナはほっぺを膨らませた後
「ちょっとあなた!ミーナが泥の魔方使いの泥魔法を受けていた間にゼグラ師匠たちを助けたんだろうけどその態度はひどいと思うのです!」
「酷いとは?今は一刻も争う状況。なぜここまでに至ったかの過程を聞きたいなら先生に聞くことだ」
俺はまたミーナに言うとミーナは
「師匠の喋り方はむしゃくしゃするから嫌なの!ミーナはあなたからの説明を所望しますです!」
ゼグラの前ではっきり言うミーナ。ミーナは案の定ゼグラに頭を掴まれ
「ミーナちゃあん。魔法が解けたことに関しては喜ばしいけどぉんあたしにそんなことを言うなんてぇんあたしの教育がダメだったかしらぁん」
「違いますよ師匠!師匠は確かに教えることに関しては文句は言いません。ミーナだって師匠に教えてもらわなきゃ魔法なんて使えずにいたんですからです。ただねっとり?した感じの喋り方だけはやめてほしいのです!」
ミーナはゼグラに言うとゼグラはさらにミーナの頭を強く握り
「あらぁんあたしが好きな喋り方して何が悪いのかしらぁん。ミーナちゃあん。目覚めて嬉しいのはわかるけどぉん少しは落ち着いてくれないかしらぁん。それに何でミーナちゃあんはあんなやつに泥魔法をかけられてずっとあんな状態だったか。それの説明をしなさぁいん」
ゼグラはミーナに言うとミーナは
「・・・ミーナは目の前で親友を処刑されました。勇者の手によって。それでミーナが落ち込んでいる時、泥の魔法つかいがミーナに魔法をかけてミーナは落ち込んでいる時を狙われたからそのまままともにくらってあんな状態になりましたです。ミーナは顔が自慢じゃありませんけど可愛い方だと思っておりますですので顔をやられたのは相当ショックでもうどうにでもなれと思ってたです」
「・・・ミクロシアちゃあんと似たような理由だったのねぇん。そしたらぁんミーナちゃぁんもぉん魔族は憎いかしらぁん」
「魔族というより勇者が憎いです!ミーナの親友を目の前で殺すなんて悪趣味もいいとこです!絶対に懲らしめてやるです!」
ミーナは興奮しながらいうとゼグラは「ふふ」と笑いながら
「いいわねぇん若い子は。羨ましいわぁん」
ゼグラがそう言った頃にタガルムは「着いたぞ」と王の間の扉を指して言った。