魔王将の実力
「魔族よ。別れの準備はいいのかじゃ?」
「別れの準備?誰にだよ。ここには魔族は私しかいないしそれにこいつらは味方でも仲間でもなんでもない。ただ協力関係にあるだけだ」
タガルムは話ながらも剣を一振りし斬撃を飛ばす。
「風人刃!」
「泥壁!」
タガルムの攻撃をまたも泥の壁で防ぐクリマ。
「案外たいしたものじゃないのね。魔王将とやらは。オサム様には魔王将には手を出すなと言われていたからどれほど強いかと思えがこの程度とは。拍子抜けもいいとこじゃ」
クリマは泥魔法をタガルムに向けて放つとタガルムは
「あのなぁ。私がお前みたいなクソババアの人間に本気でやるわけないだろ?まだ準備運動くらいだぞ?私は」
「ならわっちも準備運動程度じゃ。わっちは貴様のような魔族などにおくれはとらぬし本気も出さんのじゃ!」
クリマは泥魔法の下級魔法?だろうか泥をとりあえずタガルムに何度も放ちまくっていた。
「小賢しいな。こんなに無駄に魔法を使って馬鹿じゃないのか?」
「わっちの魔力は尽きないのじゃ!よってこの程度の魔法を何発うとうが気にする必要はないのじゃ!」
タガルムは剣で軽く薙ぎ払うだけで体にはべちょ!べちょ!と泥がついていく。
「タガルム。体に泥がついているが本当に手助けは不要なのか?」
俺はタガルムに聞くとタガルムは
「貴様ら人間に心配されるほど私はやわじゃないことは知っているだろう?大人しく見ていろ」
タガルムは服についた泥を「ふんっ」と言うとタガルムの体から風がふき泥が剥がれていく。
「おっーほっほ!せっかく醜い姿にして差し上げたのになぜ剥がすのかわっちには理解できないのじゃ。醜い魔族は醜いらしく泥に塗れていればよいのじゃ。おーっほっほ!」
「醜く死ぬのは貴様だクソババア。もう飽きてきたから終わらせるぞ」
タガルムは自分の剣をクリマに向けて3回分の風のヤイバを放つ。
クリマは泥壁で一つめは防いだが二つめ、三つめはクリマにあたり、クリマの体に斬り傷をいれる。
「あ、あれ?なぜわっちの体に斬り傷が?わっちの泥壁で攻撃は防いだはずだが?」
「当たったということは防ぎきれてないということだクソババア」
斬り傷を触ってクリマは叫ぶ
「あ、ああ!わっちの!わっちの綺麗な肌に傷が!わっちの綺麗な体に!あんな汚いやつなんかに」
「戦闘に綺麗も汚いも関係ないさ。弱者は負けてきょうしゃだけが勝つ。それだけだ。まぁ死ぬ前に教えておいてやろう。私のこの剣、自動追尾型魔法剣カマイタチは私が狙った対象に当たるまで私のはなった風のヤイバは敵を追尾し続ける。そして障害物などに当たった場合はそこで消滅する。だから一撃めは当たらず二撃め、三撃めはあたったろう?」
タガルムはクリマにカマイタチの説明をするがクリマは自分の傷を見て叫び声をあげたままだった。