泥の魔法使い
「な、なんじゃ。わっちの部屋になにようじゃ!」
部屋のドアを破壊されて驚くスレンダーな体型の女。
「こいつがそこの女に泥の魔法かけたであろう女魔法使いだ。なぁ?クリマ」
クリマと呼ばれた女は高らかに笑いながらタガルムに
「おーっほっほ!あなた自ら来てくださるなんて最高ですじゃ。わっちはあんたみたいな魔族、醜くて醜くて嫌いなんですじゃ。わっちはわっちより綺麗なものはわっちの魔法で汚し、そして汚い奴らには等しく罰を与える泥の魔法使いことクリマ様じゃ!」
高らかに笑いながらクリマは自分の自己紹介をする。
「お前の方が汚いぞクソババア。体型維持で誤魔化してんだろうが顔老けすぎなのを化粧で誤魔化すな」
タガルムが言うとぶちっという音が部屋に響き渡る。
「あらクソ魔族。そんなに醜く殺して欲しいなら殺してあげるじゃよ?なんせここには指名手配のザンサクがいるからやりたい放題なすりつけ放題じゃ!おーっほっほ!」
クリマは高らかに笑った後自慢の泥魔法をタガルムに向けて飛ばす。
「ふん」
タガルムは剣を抜いてクリマの泥魔法を両断する。
「おーっほっほ!わっちの泥魔法であなたを固めて差し上げるのじゃ!」
「その自慢の泥なら私にきかないから早々に死んでくれクリマ」
タガルムは剣を一振りするとクリマに向かって風のヤイバが飛ぶ。
「その程度でやられるようじゃわっちは泥の魔法使いなどと名乗っておらんのじゃ!泥壁!」
クリマはタガルムの攻撃を泥の壁で防ぐ。
「ほう。貴様のような人間でも防御はするのか。汚いものが嫌いだというから泥の壁なんざ作らないと思ったぞ私は」
「おーっほっほ!わっちほどの魔法使いになれば泥で汚れても美しくなれるんじゃよ!だから全然泥を被ろうと気にしないのじゃ!おーっほっほ!」
高らかに笑いながらクリマはタガルムに言う。
「人間ども。貴様らは一切手を出すな。私は契約のためだけに戦う。貴様らのためではない。わかったな?絶対に手は出すなよ」
タガルムは俺たちにいい、俺は4人に
「ここはやつに任せよう。大丈夫。もしも裏切るようなら俺が囮になるから」
俺は4人に言うとゼグラが
「あらあらぁん。あたしがザンサクちゃあんを見捨てると思っているのかしらぁん。あたし達はちゃんとザンサクちゃあんに被害が及ぶようならあなたを守るから大丈夫よぉん。風の魔王将さんのお手並み拝見といきましょおん」
ゼグラは俺に言うと俺は
「先生。ありがとうございます。とても心強いです」
俺はゼグラに言うとゼグラは「当たり前のことを言っただけよぉん」と俺に言い、ウインクをした。