風の魔王将
「2人わぁんこう言ってるけどぉん。どうする?ザンサクちゃあん」
ゼグラは俺にいうが俺は
「いや先生が仕切っているなら先生が決めた方が」
「あらあらぁん。あたしはザンサクちゃあんに従うって決めたから行くところはザンサクちゃあんについていくわよぉん。しきるひとがいないとあれでしょぉん。やりにくいでしょおん」
ゼグラが言うとマガ爺は
「そうじゃのう。仕切る役割は必要じゃ。じゃが今回ばかりは譲れんのう。ザンサクには借りがあるが王には返し切れないほどの借りがあるであるなら王を助けるのが普通じゃろう」
「ぼ、僕も王様には借りがあります。僕がまだスキルを使いこなせず馬鹿にされている時、王様は僕を励ましたりしてくれました。正直王様がいなければ今の僕はここにはいず森で暴れ続ける人生だっだかもしれませんから」
・・・ふーむ。俺は一刻も早くカムが大丈夫か確認したいんだがなぁ。でもなぁ。ここまできて別行動もあれだしなー。うーむ。
俺は頭を抱えて悩んでいると急に俺たちの前に風がふきあれる。
「残念ながら君たち脱獄犯は私についてきてもらおうか」
風がなくなるとそこにいたのは一度戦ったことのある魔王将、タガルムがいた。
「あらぁん。これはこれはどうもぉん。あたし達を殺しに来たのかしらぁん」
ゼグラは俺たちの前に出てタガルムに言う。
「ふん。貴様ら人間など殺そうと思えば簡単に殺せるさ」
「あらぁ。それはやってみないとわからないんじゃないかしらぁん。あたし達雷の魔王将さんを倒したのよぉん」
ゼグラがライを倒したことをタガルムに言うとタガルムは
「ふ、ふふふ。ふふふ」
タガルムはなぜか腹を抱えて笑い出す。
「あらぁん。お仲間がやられて頭おかしくなって笑ってるのかしらぁん?」
「いやいや。あんな小者を倒した程度でそんなにはしゃいでいたのか?安心しろ。やつは魔王将で最弱。そしてやつはただの代替えに過ぎん」
タガルムが言うと俺は
「代替えだと?他にも雷の魔王将がいるというのか?」
「そうだとも。ただ本来の雷の魔王将は大魔王様の命令しか聞かなくてな。私たちも手をやいているんだよ。貴様らまさか自動追尾型魔法剣シビルも持っているのか?持っているのならよこせ」
タガルムは俺に手を差し出して言う。
「なぜ俺に手を出す?俺が持っているとは限らないだろう?」
「ふ。笑わせるな。おおよそ見当はついている。貴様は荷物持ちという職業でなんでも収納することができるんだろう?その貴様の背負うリュックに」
「・・・なぜそう思うかは知らんが俺はストレア以外の自動追尾型魔法剣は持って」
俺は「持ってないと」言いきる前にタガルムが
「嘘をつくならこの場にいるやつを1人ずつ殺していく。そうだな。なら譲歩してやろう。貴様が私にシビルを渡せばその女の泥の呪いを解いてやる。これでどうだ」
タガルムは俺にいい、俺はみんなに相談した。