それぞれの武器
俺は自分のリュックを担いで外に出ると他のみんなはどうやら順調に武器、装備品を見つけたらしく俺が最後だった。
「あらぁん。ザンサクちゃあん。やっとでてきたわねぃん。それで見つかったのかしらぁん?」
「はい。ありましたよ!俺の装備品のリュックは。待たせて申し訳なかった!荷物の確認をしていたので」
俺はゼグラ達に頭を下げるとゼグラは
「大丈夫よぉん。みんな自分の武器、装備品をみてぇんうっとりしてるからぁん」
ゼグラは自分の杖を見て「あはぁん」とマガ爺は自分の剣を見つけて喜んでいるのか見てうっとりとしていた。
「ミクロシアは?武器はないのか?」
「ぼ、僕ですか?僕が武器を持つなんてそんなそんな」
ミクロシアは手をあたふたしながら言う。どうやらスキル使用時前に戻ったようだ。
「まぁミクロシアちゃあんは基本たかぶってないとこんな感じだからねぇん。まぁまぁ面白いわよねぇんミクロシアちゃあんは」
「そんな。筆頭魔法使い様が僕ごときを褒めるなんてやめてくださいよー」
ミクロシアはあたふたしながらゼグラに言う。ゼグラはまた「はぁん」とため息をつきながら
「面白いんだけどやっぱり調子くるうわねぇん。ミクロシアちゃあんは」
「す、すいません。僕なんかのせいで」
ミクロシアは必死にゼグラに頭を下げまくる。
「もういいわよぉん。いずれにせよミクロシアちゃあんには期待はしてるんだからぁん」
ゼグラはミクロシアに言うとマガ爺に
「そろそろ出発するわよぉんマガ爺。いつまで自分の刀を見ているのぉん」
「別によいじゃろうが。わしの名刀がやっとわしの手元に戻っきたんじゃ。長く見惚れていても構わぬであろうが」
「マガ爺。結局その刀で人を斬るならそんな見惚れても意味がないんじゃないかしらぁん?」
「ふん。ゼグラにはわかるまいよ。わしの刀に対する愛がのう。それにこの刀で人を斬ることこそわしの喜びであり、刀の喜びじゃよ。あ、無用な殺生はしないんじゃよ。罪人や悪人だけを斬るんじゃよ。誤解しないでくれじゃよ」
マガ爺が何故か俺に訂正してくる。いや別に気にしてないしマガ爺がなんとなくそういうじじいでないのはよくわかる。
「それじゃここからどうするん?王の間に向かって勇者を殺すのぉん?それとも城から出るぅ?」
ゼグラは俺たちに聞くとマガ爺が
「断然王の間に向かってやつを斬るんじゃよ。早く王をお助けせねばならないのじゃ!」
マガ爺が言った後にミクロシアが
「そ、そうですよ!マガ爺さんの言うとおりです!僕も王様を早く助けた方がいいと思います!」
ミクロシアもマガ爺の意見に賛成しゼグラは悩んでいた。