雷の魔王将の自動追尾型魔法剣シビル
「あ、が。ば、かな。この我が、こんな無様な」
「本当のことを言うとねぇん。あたしとマガ爺は普通に勝てたわぁん。でもぉん師匠としてわぁんザンサクちゃあんの魔法が通じるか見てみたかったからぁん。マガ爺と一度別れる前に言ったのよぉん。次の相手は簡単に殺さずに苦しんで戦うようにしてくれぇてぇん」
ゼグラは地面に倒れ片腕を無くし片腕を潰されている惨めになったライを見て言う。
ライがゼグラとマガ爺の攻撃を受けた瞬間痛みがやばすぎたのかライの能力解放はとかれ自動追尾型魔法剣は地面に転がる。
「あ、ああ。我の、大魔王様よりちょうだいしたシビルが」
「ザンサクちゃあん。その剣、あなたが回収してくれるかしらぁん」
ゼグラは俺にいい、俺は
「は?なんでだよ。マガ爺に渡した方が」
「わしはその自動追尾型魔法剣?とやらは使わぬし使いたくはない。わしは自分の剣の腕に自信があるからのう。自分のスキル以外で他の剣が持つ魔法効果とかは使いたくはないのじゃ。わしはわしの力で敵を倒す。だからその剣、わしはいらぬからお前が持っておけザンサク」
俺はマガ爺言われ、自動追尾型魔法剣シビルを拾いに行くともはや死にかけのライが
「ふ、ざけるな。それは、我が、大魔王、様より貸し与えていただいたもの。貴様らにくれてやる、くらいなら」
マガ爺はライが何かを言い切る前にライの喉に剣を突き刺し、ライを殺す。
「敗者はそこまでみっともない真似をするんじゃない。せめてもの情けよ」
情けで殺すのは容赦ないとは思うがまぁいいか。
「それじゃこのレベル2であたし達を殺そうとした刺客も倒したことだしぃん。そろそろ地下牢からぁん出ましょうかぁん」
ゼグラが言うと俺とマガ爺は「おー」と言い、能力解放が解除され能力解放の結界に囚われていなかったアラグラやミナギ達4人を連れレベル1にあがり、レベル1の地下牢では誰も俺たちを邪魔するものはおらずレベル1から出る階段を見つけ俺たちはその階段も登って地下牢から出た。
階段から光が見えてきてやっと地下牢から出れたと思うと出た際にはすでに俺たちは兵士に待ち伏せされていた。
「ほう。これはこれはたいそうな歓迎じゃな」
マガ爺はそう言いながら俺たちの道を阻む兵士を全て斬り殺す。
「奴に使える兵士など腐った奴しかおらぬ。故に殺すのじゃよ」
「そうねぇん。それに関してわぁん同意見よぉん」
マガ爺は俺たちの道を阻むオサムが使う兵士?を斬り殺していき、ゼグラは天井から奇襲するものまた背後から魔法で奇襲してくるものを全て魔法で撃ち殺していた。
「なぁ。ここってやっぱり」
「ここはアワステルン城よぉん。あとさっきくらあたし達が兵士を殺してるのわぁん勇者が王の代わりをするようになってからぁん勇者が私兵を連れてきてそいつらに警備をさせてぇん元々城で働いていた警備の兵士は全員首にされたから躊躇せずにやってるのよぉん」
ゼグラは俺にここが城であること、そしてここで働く戦う兵士はすべてオサムが連れてきた私兵だと説明した。