ザンサクの闇魔法
「ザンサクちゃあん。危ないわぁん!」
ライの黒雷の拳を受ける前にゼグラは魔法の壁を俺の目の前に貼る。
「ちっ。邪魔をするなよ」
「あらあらぁん。雷の魔王将さんともいう方が弱いいじめをするなんて恥ずかしいと思わないのかしらぁん」
「全くもってその通りじゃ」
ゼグラが俺に魔法の壁を貼ったあとすぐにマガ爺はライの背後にまわり斬りかかる。
「ふん。雑魚の庇う奴らの方が恥ずかしいと思うが。弱い人間など庇うだけ無駄よ。矮小な存在で簡単にひねり潰せそうな奴を守るなど。我には理解できんな」
ライはマガ爺の攻撃を避けたあと、ゼグラとマガ爺に言う。
「矮小な存在じゃと?ふん。やはり魔族の目は節穴よな。ザンサクの力量がわからんなど実に悲しい魔族よ」
「そうよそうよぉん。ザンサクちゃあんはかなり強いのよぉん。そんなこともわからないのかしらぁん?確かに彼は単体だと弱いかもしれないわぁん。でもそれは前の話ねぇん。ザンサクちゃあん。やってやんなさぁい」
ゼグラは俺にいい、俺は
「先生。俺はこんなぶっつけ本番。しかも相手が」
「大丈夫よぉんカバーはしてあげるからぁん。好きにやんなさぁい」
ゼグラは俺に言ったあと自分に肉体強化の魔法をかけてライに突っ込んでいき、間が爺もらいに斬りかかる。
「おらおらおらぁん」
「せいやぁぁぁぁ!」
ゼグラとマガ爺は同時にライに攻撃するがライは
「この能力解放と我のスキル黒雷の王を使った時点で貴様らの敗北は決定している。まぁ貴様らのその足掻く姿こそまさに我の求めることだがな!」
黒い雷で2人の攻撃を同時に無効化するライ。
「あらあら。雷の魔王将さんはもしかしてドMなのかしらぁん。ねぇマガ爺」
「そうだな。こやつはドMかもしれんな。わしら2人を相手にしてここまで余裕でいられようとは」
2人がライに言う間にゼグラが俺にウィンクで合図をおくる。
あれはやれというサイン、なんだな。ぶっつけ本番だし自信はないがゼグラが言うなら何か策はあるんだろうし、こうなりゃやるだけやってやる!
俺はライに突っ込むとライは
「ふ。我に雑魚の相手をさせるために両手を貴様ら2人でふうじたんだろうが甘いな。我は雷の魔王将!この程度で遅れをとるはずなかろうが!」
ライは口から雷をレーザー的なものを飛ばし、俺はそれを避けながらライに近づく。
「ちぃ!雑魚がちょこまかと!弱いなら弱いで大人しくするかさっさと我の攻撃にあたり死ねばいいものを!」
「残念ながら死ぬ気はもうとうないからね。それに俺は道具がなけりゃお前に勝つこともできないからな。だから2人に任せる!行くぞ!暗雲!」
俺はライの顔に向けて黒い雲を飛ばし、黒い雲はライの顔を包む。
「こんな、小賢しい!」
「よくやったのう。ザンサク」
一瞬、まさに一瞬だった。俺がライの顔を暗雲で包んだ瞬間マガ爺はライの片腕を切り落とし、そのあとゼグラはライのもう片方の腕を殴り潰した。