マガ爺
俺たちはレベル6からレベル5に上がると牢屋に囚われている囚人は少なかったが凶暴そうな奴は多く、牢屋から出ている俺たちをみて「おい兄ちゃん達!俺もここから出してくれ!」と牢屋ごしに叫ぶ奴が多かった。
俺は牢屋にいる奴を見てどうしようかと戸惑っているとマガ爺が
「気にするな。こやつらは罪を犯した奴ら。罪を犯してない奴は基本レベル1に囚われている。わしらだけ厄介だからレベル6にほうりこまれたのじゃ。こやつらは犯罪者だから隙にはさせてはいかぬ。だから気にせずわしらは上を目指すのじゃ」
「わかった。ありがとうマガ爺」
俺はマガ爺に礼を言うとマガ爺は「気にするな」と答える。
レベル5の囚人達を無視しながらレベル4に上がる階段を探して数十分歩き続けてようやくレベル4までの階段を見つけた。
レベル4に上がる階段にも誰か座っていたが
マガ爺が
「ここはわしに任せぃ。すぐ終わらせてくるのじゃ」
マガ爺は俺たちに言うと走り出して階段に座っていた男のもとに向かい俺たちは階段に向かって歩く。数分後に階段に座っていたであろう人の顔を片手に持って階段でマガ爺は待っていた。
「急いでいるならなぜ走ってこないのじゃ。お前さんらは」
マガ爺は俺たちに言うとゼグラは
「無茶言わないでよぉん。あたしは人2人も担いでるんだからぁん。それにぃザンサクちゃあんはぁマガ爺の強さぉん知らないからぁん気を遣って遅く歩いたんじゃないかしらぁん?ねぇ?ザンサクちゃあん」
「あ、ああ。確かにそうだけどマガ爺敵を殺すの早いな。そいつは魔族か?」
俺はマガ爺に聞くとマガ爺は持っていた男の首を階段の前に投げつけて
「こいつはおそらく人間でここの囚人じゃよ。レベル5のな。口ほどにもなかったんじゃよ。体は肉片も残らないくらいにバラバラに刻んでやったわい」
確かに男の首しかなく階段は血まみれでまるで殺人現場のようだった。
「1ヶ月も剣ふるってないのに流石ねぇん。マガ爺」
「ふん。この程度造作もないんじゃよ。ほれさっさと行くぞい。レベル3と4の敵もわしに任せぃ」
マガ爺が言うと俺たちはレベル4に続く階段を上り、レベル4についた後レベル5同様囚人を無視し、レベル3に続く階段でで待ち構えていた男もマガ爺が瞬殺し、レベル3にのぼった後、レベル3にいたレベル2に続く階段の前にいた魔族もマガ爺が瞬殺し、レベル2までは順調に登ることに成功した。
レベル2に向かう階段を登りながらマガ爺が
「拍子抜けよな。門番のような奴らがこんなにも弱いとはのう。全く話にならんのじゃよ」
「そうだな。でも油断せずに行きましょう。このまま順調に行くとは限らないからな」
俺がマガ爺に言うとマガ爺は「わかっておるわい」と返事を返した。