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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
第4章 地下牢と目覚め
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怠惰のアラグラ

「あたしから言わせてみればぁんパーティーには加えた方がいいわぁん。見てると態度はムカつくかもしれないけどぉん。強いのに変わりははないわぁん」


 ゼグラは俺にいい、マガ爺もまた首縦に振る。


「アラグラ。俺と来てくれるか?」


 俺はせやとマガ爺の提案を受け入れアラグラに言うとアラグラは


「そうですね。私を働かせずただダラダラさせてくれるならいいわよ。魔物狩してこいとかそういうの一切しないけどいいかしら?私がするのは最低限の防御だけ。それでもいいならいいわよ」


 ・・・え?今こいつは何と言ったんだ?自分の身しか守らない?働かない?は?

 俺が戸惑っているとゼグラが


「こういう子なのよぉん。アラグラわねぇん。まぁ強いからぁんこういう態度は許されているわぁん。あたしもぉんこいつが怠惰のスキル使いじゃなきゃあんボコボコにしてるわぁん」


 ゼグラは俺に言うとマガ爺は首を縦に振る。

 いやマガ爺さっきからあんた首を縦に振るしかしてないんだが。


「とりあえずわぁん早くこんな場所からでましょおん。看守がいないのわぁん多分自信があるからよぉん」


「それは必ず脱獄されないということか?」


 俺はゼグラに言うとゼグラは「ちがうわぁん」といい


「牢屋から出たところであたし達を簡単にしとめられるという自信があるからぁんレベル6には看守がいないのよぉん。最低限の飯を運ぶぅん勇者オサムの兵士くらいだわぁん。ここにくるのわぁん」


 たしかにこの1ヶ月飯を運ぶ兵士しか来なかったな。しかも俺が何かをしているのにも対しお咎めはなかったしオサムに報告しようとも言っていなかった。そもそも俺が手錠なしで牢にぶち込まれたこと自体おかしい気はするんだがな。

 俺がそう思っているとゼグラは地面に項垂れるミーナとミクロシアを担いで


「それじゃあん。でるわよん。とりあえずあたしの予想でわぁん階段あたりまでは手を出してこないと思うわぁん。この牢屋から出て真っ直ぐ道なりにすすめば上の階に行く階段があるはずだからぁん。とりあえず行くわよぉん」


 ゼグラはその場にいた俺、マガ爺、アラグラに言い俺たちは「おー」と返事をした。

 俺たちは牢屋から出て数十分くらい真っ直ぐに道を進むと階段が見えてきた。


「あれがぁんレベル6から5に上がる階段よぉん。絶対何かあると思うからあなたたちぃん油断しないでねぇん」


「ああわかった」


 ゼグラに言われ俺はまだ腐食魔法が解除されてないからとりあえず身構えるだけ身構えて近づくとゼグラの言う通り階段の前で誰かが座っていた。

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