地下牢での1ヶ月
見込みがないまま始まった魔法の修行だが闇属性魔法だけはすぐに習得し、何故か腐食魔法だけがなかなかうまくいかず牢屋生活でおよそ1ヶ月目、俺はとうとうゼグラの鎖を腐食させることに成功し、ゼグラの錠も腐らせた後順番に他の4人の錠も腐らせた。
「やった、やりましたよ!ゼグラ先生!」
俺はゼグラに魔法の教えをこううちにゼグラのことを先生と呼ぶようになっていた。
「えぇ。よくやったわぁん。抱きしめてあげたいけどぉん。あなた今腐食魔法を使ったままの状態になってるからふよういに人に触れちゃだめよぉん。わかったぁん?ザンサクちゃぁん」
「はい!先生!」
俺はゼグラに言うと壁に縛られていたマガ爺は腕をポキポキ鳴らしながら
「若僧、いやザンサクと言ったか。助かったぞ。正直わしはザンサクはもう魔法の才、腐食魔法は無理だと諦めていたが努力すればどうにでもなるものじゃな。今までの態度、謝らせてくれ」
マガ爺は俺に頭を下げ謝罪する。たしかにマガ爺は俺が鎖を腐食させようとするたび「諦めろ」とか「無駄な努力はやめろ。惨めなだけじゃぞ」とか言って俺を諦めさそようとしていた。
「わしはザンサクに借りができたからのう。ザンサクのこれからすることに従おう。じゃが問題は他の3人じゃな」
マガ爺は言うとミーナ、アラグラ、ミクロシアを見ながら言う。3人の中の1人アラグラは「ふわぁー」とあくびをしながら
「私なら大丈夫ですよー。脳筋爺さんと脳筋魔法使いさん」
アラグラはあくびをしながら2人を馬鹿にすると2人はため息をつきながら
「はぁー。正直わしはこいつはこのまま地下牢暮らしが良いと思っていたんじゃがのう」
「それわぁん。あたしもよぉん。アラグラわぁんあたしを馬鹿にするから嫌いよぉん」
「いやいや馬鹿にしてませんよ。それにおふたりからすれば誉め言葉でしょ?脳筋は?ふわぁー。てか眠いんですからあまり長話させないでくださいよー」
ゼグラとマガ爺が文句を言いながらアラグラに言うとアラグラはだるそうな態度で2人に文句を言う。
「あたしもぉザンサクちゃぁんについてくきでいるけどぉん。どうするん?アラグラ連れて行くぅん?」
ゼグラが俺に聞くと俺はゼグラとマガ爺に
「このアラグラという女性は強いのか?お2人に舐めた態度でいるけど」
「そりゃあ強いわよん。それに彼女のスキルはチートよぉん」
せやは俺にいいマガ爺はゼグラの言葉に首を立てに振る。
「彼女のスキル、怠惰な生活わぁん彼女がダラダラと過ごすだけで筋力は超人並み、魔力も私レベルにまで跳ね上がるんだから」
・・・は?ダラダラしてるだけで強くなれるだと?どんなスキルなんだそれは!?
俺はゼグラのアラグラのスキルの説明に驚いていた。