魔法について
「で?どうするぅん?魔法おしえるのぉん」
ゼグラは俺に聞く。俺はかなり悩んだ。悩んだすえに
「頼む。教えてくれるなら魔法を教えてくれ!」
カムは心配だが、だが俺が強くならないと。カムを守れない。俺はカムを守りたい。俺と冒険者になってくれたカムを。荷物持ちという職業でサポートしかできないこんな俺と冒険してくれた彼女を俺は普通に戦って守りたい。今俺は自動追尾型魔法剣はとられてしまったからまた手に入るとは限らない。だから
「頼む!魔法を教えてください!」
俺はゼグラに頭を下げ頼み込むとゼグラは
「ふふ。いいわよぉん。ただしぃん。あたしの教え方わぁん厳しいわょぉん」
「構わない。それに急ぎで覚えたいからな。できるだけ早いやつで頼む」
「了解よぉん」とゼグラは言うと話を聞いていたマガ爺が
「やめておけゼグラ。そのような若造にお前ほどのものが魔法を教えるなど。お前が教えたミーナとやらもこんなざまだ。教えたところで無駄になるだけじゃよ」
「そんなこといわないでよぉんマガ爺。それにぃザンサクちゃあんわぁ。なんかこうわからないけどぉん。なぁんていえばぁんいいのかしらぁん?まぁとにかく期待してちょうだぁいん。マガ爺」
「ふん。ゼグラが言うならわしはもうとめん。だがわしはこやつには期待しておらん。まぁせいぜい頑張りれとだけ言うておこう」
マガ爺はそれだけ言うと眠りにつく。
「じゃあん。あたし達もぅはじめましょうかぁん」
「ああ。頼む」
誰かに教えをこうなんてはじめてだな。今までは独学と経験だけでなんとかやってきたからな。戦闘うんぬんならゼグラに教わる気はしないが魔法なら助かるからな。
「それじゃあんおしえるけどぉん。まずあなた魔法の属性についてはわかるかしらぁん?」
「属性か。知らないな。俺が最初にいたパーティーじゃ魔法使いはいたけどなんも教えてくれないクズ女だったからな」
「ちょっとぉん。だめよそんな言い方ぁん。人間にクズはいないわぁん。誰しも生きている意味はあるのよぉん。ただあたし達には理解できないだけよぉん」
俺がアルムスのことを馬鹿にするとゼグラは俺に説教をする。
たしかに俺にはオサムやバステアの考えは理解できんがたしかにあいつらなりに考えはあるんだろうな。理解は1ミリもしたくないが。
「魔法の属性わぁん。火、水、風、土、雷主にこの5属性が主要で後は光とか闇とか特殊魔法っていうものがあるわぁん」
「5属性か。それで光と闇はなんとなくわかるが特殊魔法とは?」
「特殊魔法わぁん。状態異常を相手にうつしたりとか5属性と光、闇にともわない魔法ねぇん。それでザンサクちゃぁんに覚えてもらうのわぁん。あたしの独断でぇん、闇属性にするわぁん」
俺は闇属性と言われ「え?」と思わず言ってしまった。