牢獄で修行
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「ねぇねぇ。ザンサクちゃあん」
「ん?なんだゼグラ」
俺はゼグラから地下牢でのことを聞いた後これからどうしようかと考えていた。
「あなた。ここから出る気はないかしらぁん」
「脱獄か?残念ながらする気満々だぜ!」
親指を立てながら俺はゼグラに言うとゼグラは
「・・・そうねぇん。今のまますぐに脱獄することはおすすめしないわぁん。あなたの職業聞いてもいいかしらぁん?」
「俺か?俺の職業は荷物持ちだ」
俺の職業をゼグラに言うとゼグラは案の定驚きマガ爺は沈黙をつらぬく。
「あなた荷物持ちって。そんな冗談は言うのはやめなさぁいん。荷物持ちなんて職業。聞いたことないわぁん」
「聞いたことないだろうな。俺も俺以外の荷物持ちって職業のやつ見たことないからな」
俺はゼグラに自信満々に言うがゼグラは「はぁん」とため息をついて
「あなたぁん。荷物持ちならぁん何ができるの?こんな牢屋にぶち込まれて何もできないような奴がぁん。すぐに出てオサムを殺そうとしても多分返りうちよぉん。荷物を持っていない時でも戦えるようになるべきだわぁん。もちろん武器は装備できるのよねぇん?」
ゼグラは俺に聞くが俺は全力で首を横に振る。
「は?武器を装備出来ないのぉん?」
「うん。防具はできるんだが武器の方は装備できないんだよ」
「・・・あなたよく生き残れたわねぇん。えらいえらいしてあげるわぁん」
ゼグラは両手で俺の頭を撫でるようになでる。
「こ、子供じゃねぇんだから気安く撫でるなよ」
「あらあら。意外と可愛いとこあるじゃなぁい。照れてるの?」
「照れてねぇよ。しかし脱獄をやめた方がいいならどうすればいい?ここで大人しくじっとしていろと?」
「そうわいわないわぁん。ただねん。いい話があるのよぉん。聞くだけ聞くなら話すわぁん」
「聞くだけ聞くから早く話してくれ。頼む」
俺はゼグラに頭を下げるとゼグラは
「簡単な話よぉん。私が魔法を教えてあげるわぁん。それで覚えた魔法でこの錠をどうにかして欲しいのぉん。ここにいる5人のねぇん」
魔法を覚える?俺が?俺に覚えらるのか?俺は職業荷物持ちだぞ?魔法使いじゃないんだぞ?
「大丈夫よぉん。魔法使いの職業でしか覚えられなぃん魔法は確かにあるしぃん職業が違えば難しい魔法は使えないけどぉん。簡単な魔法なら教えればいくらでも習得できるわぁん。ただ」
「ただ?なんだ」
俺はゼグラに聞くとゼグラは
「職業が適さない分時間はかかるわぁん。最低でも1ヶ月はかかると思った方がいいわぁん。それでもいいかしらぁん?」
1ヶ月か。1ヶ月・・・。かかりすぎな気もするがたしかに今のままじゃ俺は。今まではアレク殿にもらった道具と地道に鍛えてどうにか出来ていたがこのままじゃ俺はたしかに強い魔族が現れたら簡単にやられてしまう。だがカムのことが心配だ。俺はどうすれば
俺はゼグラの教えを受けるか迷っていた。