地下牢の罪人
「それじゃあ紹介するわねん。この部屋狭いしマガ爺を含めた4人わぁん壁に錠で貼り付けられて縛られてるのよん。3人はマガ爺よりやばいから気をつけてねぇん」
俺はゼグラに説明を受けた後首を縦に振って納得する。ゼグラはマガ爺の隣を指し俺はその方向を見るとそこにはまだ子供の男がぐったりと倒れていた。
「彼はねぇん。普段はあんなんだけれどもぉん自信を持たせたらすごいスキルなのよぉん。ただこの拘束の錠で縛られてるからスキルを使えないのぉん。彼のスキルわぁん傲慢な自信よぉん」
「傲慢?まさかそれって」
俺はなんとなくで考えたことを言うとゼグラは「あなたの想像通りよぉん」と俺に言う
「彼は傲慢の大罪人。ミクロニア。あんな少年だけどぉん。スキルを使えばぁん。おそらくあたしより強いわぁん。普段なら簡単に勝てるけどねぇん。そしてその隣わぁん」
ゼグラはミクロニアの隣を指す。ミクロニアの隣には泥に塗れた汚い女の子が手錠で壁に吊るされていた。
「彼女もぉん。七大罪の内の1人よぉん」
「え?彼女も?てかなんで複数も七大罪の人らが地下牢にいるんだ?」
俺はゼグラに聞くとゼグラは
「さぁねぇん。分からないわぁん。あたしの予想としてわぁん。七大罪を管理しておきたいのじゃないかしらねぇん。勇者わぁん」
七大罪を管理か。九魔王将に対抗できる奴らを手元に置いておくならわかるがなぜ地下牢でこんな酷い扱いをさせるんだオサムは。全く理解ができない。
「それでこの子だけどぉん。この子わぁん色欲の魅力というスキルを持つミーナちゃあんよ」
「ミーナ、か。それで色欲の魅力とは?」
「色欲の魅力わぁん。自分の美の虜になったものの意思を操るのぉん。ミーナちゃあんはスキルを使うのを拒んでいたけどねぇん」
「拒んでいた?ゼグラはもしかしてミーナと仲がいいのか?」
「もちのろんよぉん」とゼグラは親指を立てて俺に言う。
「ミーナちゃあんわぁ。あたしの弟子よぉん。すごく有能なぁ魔法使いなのぉん」
「魔法使いか。アルムスよりも強いのか?」
俺はゼグラに聞くとゼグラは
「聞いたことない名前ねぇん。でもあたしからすればミーナちゃあんにかなう魔法使いわぁ。そうそういないと思うわぁん」
それほどにまで強い魔法使いがなんで地下牢なんかに?なんか悪いことでもしたのか?
「勘違いしないでねぇん。あたしとミーナみやぁんわぁ。悪いことはいっさいしていないわぁん。今の勇者がねぇん。城をのっとってからぁん。すぐにとらえられたのよぉん」
ゼグラはミーナと自分が囚われた経緯を喋り始めた。