地下牢
地下牢にたどり着いたのか俺は目隠しを取られた後牢屋に投げつけられると鍵を閉められ衛兵はそのまま去っていく。
「ってて。もっと丁寧に扱えってんだよ。まぁオサムの兵なら仕方ないか」
俺が呟くと地下牢に誰かいたのか
「あら。また新しい子、もとい犠牲者がきたわよん。こんにちわん犠牲者さん」
ムキムキな体格の男がおかま?のような喋り方で俺に喋りかけてくる。
「・・・失礼。男ですよね?」
「もちろんよう。私は女よ!」
「男ですよ」
「お・ん・な・の・こ!わかったかしら」
ムキムキの体格の男であろう人に女と呼ばれ続け俺は諦めて
「わかりましたよ。それであなたは?」
「あたしかしらん?私はゼグラ。ここに入る前は王国の魔術師をしていたわねん。王の様子がおかしくなってからあたしは勇者にはむかったらとらえられちゃったわん。ざまぁないわねん」
「やれやれだわん」と言いながらゼグラは俺に言う。
「誰じゃそやつはゼグラよ。勇者のてのものか?」
ゼグラの奥いる正座する老年男は俺に言う。
「ちがうわよん。同志よん。マガ爺」
「ふん。同志じゃと?信じられぬな。わしはそやつの行動で同志だと判断する。わしに近づくなよ小僧」
「おことばですが俺はあなたに小僧と呼ばれるほど若くはありませんし俺の名前はザンサクです。小僧呼ばわりしないでくれ」
「ふん。年寄りを労らん小僧が何を言うか。もうわしは信頼できる若者しか信用人からのう。なぁゼグラよ」
ゼグラは「はぁん」とため息をつきながら
「ごめんなさいねん。ザンサクちゃあん。マガ爺は勇者に騙されてねん。ここに幽閉されたのん。マガ爺はかなりの実力者だからん。反抗されるのを恐れたのねん。勇者わん」
ゼグラは唇に手を当てながら言う。俺はゼグラの腕を見るとゼグラの腕は手錠をされておりマガ爺と呼ばれていたおじさんは両腕、両足に錠をされていた。
「ゼグラ。お前その腕」
「ああ。これねぇん。まぁあたしみたいなキュートでパーフェクトな魔法使いに反抗されちゃあん勇者の面子ってもんがないからこんなものをしたんじゃないかしらぁん。おかげでスキルも使えないわぁん」
「そうなのか。ではあそこのマガ爺?もか」
「そうよん。マガ爺はあたしよりもぉん。百倍くらいは強いかしらぁん。体術でねぇん。だからでしょうねぇん。両手両足の錠はやばいわぁん。逃げられてもすぐに殺せるようにだと思うわぁん」
なるほど。よくわかった。ここにはオサムに対抗できそうなメンツばかりが放り込まれているんだな。
俺は何もされてないが・・・。
「あ、ザンサクちゃあん。この牢屋には後3人いるけど会うかしらぁん。会うなら紹介するわよん」
ゼグラは俺に聞いてきて俺はゼグラに頼むと頭を下げた。