囚われたザンサク
「ここはアワステルン城。謁見の間だ。本来ならアワステルン王がいるんだがな。今は自分の部屋でぐっすり寝てもらい俺の命令する時だけ起きる最高の使い道のいいおもちゃになってるよ。王は」
「お前、アワステルン王にそんなことして。それでも本当に勇者かよ!」
俺がオサムに向かって叫ぶとオサムは俺の顔を蹴って
「囚われている奴が偉そうなこと言うんじゃねぇよ!大体何回言えばわかるんだ?俺はちゃんと世界は救うっと言ったろ?ただ俺の世界にいらないやつは排除すると。前にもしたよなこの話?何回言わせんだよ?あ!」
オサムは俺に暴言を吐きながら無抵抗の俺の顔、体を何度も蹴り続ける。
「ぐ、うっぐ」
「ふふふ。荷物持ちをいたぶるこの快感。あぁ。最高だよ」
「目障りだから。殺すんじゃ、なかった、のか?」
俺はオサムに言うとオサムは
「殺すよりもっといい方法を思いついてな。せっかく王国を支配しているんだからやはり愚民であるお前はとらえねば。となるとお前はこれからどうなるか分かるよな?」
「ん?」とにやけなが俺に聞くオサム。
うざいけど今は従うしかないから。頼みの綱でもある俺のリュックがないしあれがないと俺はオサムのような勇者とか剣士には勝てない。だからここは大人しく
「牢獄行きだろう。地下牢?だったか」
「ふふふ。荷物持ちにしてはいい答えだ。褒めてやろう。正解だよ。お前はこれから永遠に地下牢に囚われて俺の管理下で生きてもらう。ふ、ふふふ。どうだ?お前にとってはとても転職だろ?荷物持ちよりよほどいいじゃないか。地下牢にいるだけで生きられるのだから」
「転職?は。戯言だな。お前に飼われるくらいなら死を選ぶと言うとこだが」
「ふん?なんだ?死んでも構わないぞ。俺的には得だからな。そら自殺するならすればいい。舌を噛むくらい簡単だろう?」
オサムは俺を煽るが俺はまだ死ぬわけにはいかない。カムを残して俺だけまだ死ぬわけには
「そら。どうした?自殺するなら見届けてやる。誰にも見られずに死ぬなんて可哀想だろ?」
「・・・好きにしろ。自殺はしない。お前の前で自殺なんて誰にも知られないで死ぬよりよほど屈辱だ」
「そうかい。わかったよ。ならば、おい!衛兵!」
「は!」と言って王の間で控えていた衛兵はオサムの言葉に返事し
「こいつを地下牢にぶち込んでおけレベル6のな」
「了解しました」と言って衛兵は俺の襟首を掴んで牢屋にまで引きずっていく。
俺は手錠はされなかったが目隠しだけされ数分?数十分?どれだけ時間が経ったか分からないが地下牢のレベル6?とやらにまでひきづられていった。
3章おわりです