再戦のバステア
「本来ならお前なんかに使うのはもったいないが手っ取り早くすませるためにこいつを使ってやるよ」
俺はバステアに言うとバステアは
「ふ、ふふふ!あははは!滑稽だな!荷物持ち如きがこの人数に装備もできない剣を持つだけでこの状況をどうにかできるとでも?は!笑わせるなよ本当に」
バステアはそう言って俺に構える。
「てめぇはかなり厄介だから俺も戦ってやるよ。何スキルはつかわねぇさ。お前のためなんかに俺の仲間の命を削り取るような行為はしたくねぇからな」
バステアは剣で俺に襲いかかり周りの奴らも一斉に襲いかかる。
バステアに対しては自動追尾型魔法剣ストレアで対処し、周りの奴らはなんとか攻撃を避けながら無抵抗の鎖を投げて当てまくり戦闘不能状態にした。
「ふ!せい!とーりゃ!」
「ったく!本当にしぶとい荷物持ちだぜ!」
バステアは剣でストレアを一度弾き飛ばした後その時俺にまで一気に距離を詰めて俺の顔面を掴んで旧ギルドの外に投げ飛ばす。
俺はいきなりのことにそのまま投げ飛ばされ旧ギルドの外にある建物に激突し、そのまま倒れ込む。
「がっは!ゆ、油断、した」
「おいおい。こんくらいでくたばんなよ。まだまだ。ちゃんと痛めつけてやるからよ」
バステアはゆっくりと俺に向かって歩いてくる。だが外に出たということは外で待っていたカムがいるはずならばまだこちらに勝機は
「てめぇの考えてることなんて大体予想はつく。てめぇといつもいる女冒険者ならここにはいねぇ。さっき無理矢理にでもガルダラスの森に行かせたからな。俺の仲間にはそういうスキル使いがいるんだよ。確かキョゲン?だったかな。そいつの声に自らの声を変化させて発声するスキル。おかげでてめぇの仲間の女は何も疑うことなくガルダラスの森に行ったよ」
「何、だと」
俺は驚きを隠せずバステアに言うとバステアは再び笑いながら
「ははは!てめぇのそういう顔が見たかったんだよ!どうだ?絶望したか?もううつ手はないんだからいい加減諦め」
バステアが喋る途中でストレアは戻ってきて俺の前にまで戻ってくる。
バステアを貫く勢いで戻ってきたのだがバステアはうまいこと防御したので貫かれなかった。
「ちっ。本当に目障りな剣だな。まぁいい。どうせお前はもうここで終わりだ。後は勇者オサムに可愛がってもらうんだな!」
バステアは俺に剣の柄を思いっきり当て気絶させようとする前に俺はストレアを握り
「能力解放」
自動追尾型魔法剣ストレアを地面に刺し俺とバステアを中心とする結界を作る。
「なんだ?建物が消えて俺と荷物持ちだけに」
「ここは俺がストレアの能力をフルに活用するための結界。そして指定した対象以外はこの結界から排除される。建物であれ、人であれともな」
俺はバステアに能力解放したストレアの結界について説明した。