アルムスとザンサク
俺は商店街エリアから出て、溜まり場エリアに向かうが、その道中、必ず通らなければいけない中央エリアを通ると、勇者パーティーの1人、魔法使いのアルムスに会う。
「あれ?どっかでみたやつかと思えばうちらのパーティーにいた荷物持ちじゃん」
アルムスは男に囲まれながら歩いていた。
「あれ?アルムスちゃん。こいつを知っているのかな?」
「聞いてよおじさーん。こいつザンサクってやつで昔うちらのパーティーにいたんだけどさ。うちのこといつもいやらしい目で見てたのよー!」
アルムスは一緒にいた男に言うと男は
「てめぇ。アルムスちゃんをいやらしい目で見てたのか?あ?」
「いや見てないですけど。俺こんなギャルみたいな女趣味じゃないし」
アルムスといた男が俺のことを殴る。
は?なんで俺は殴られたんだ?素直なことを言っただけなんだが?
「ふ、ふぇぇぇ!聞いたおじさん、あいつがうちのこといじめるんだけどー。うちもう、ふ、ふぇぇ」
アルムスは一緒にいた男に抱きつき男はボコボコに俺を殴る。
「てめえこのガキ!よくもアルムスちゃんを傷つけたな!ゆるさねぇ!」
何度も何度も男は俺の顔を殴る。
「っ!つ」
くっそ。何で俺がこんな目にばっかりあわなきゃいけないんだ。こんなパーティーから追い出された日にパーティーメンバーだった奴らにボコられたり馬鹿にされたり。当時いた時よりもひどい。絶対、絶対こいつらにはそれ相応の罰を俺の手で最悪俺の手を汚してしまっても
俺は殴られがらずっともとパーティーメンバーにどういう罰がお似合いかを考えていた。
数分の男は気がすんだのか俺を殴るのをやめる。
「これに懲りたら2度とアルムスちゃんに近づくんじゃねぇぞ」
「ぺっ!」と男は俺に唾を吐いた後、「行こうぜアルムスちゃん」と言う。
「おじさん。うち最後にこいつに言うことあるから」
「わかったよー」と俺を殴っていた男は先にどこかに行く。
「これに懲りたら2度とうちらには関わらないことね。後調子にも乗らないこと。あなたに安寧の場所なんてもうないと思うといいわ。宿屋にも泊まれないと思うしー。きゃはは!まじ大爆笑なんだけど」
「お、まえが、俺の、ことを、商店街に、言った、のか?」
俺がアルムスに聞くとアルムスは「ぷっ。ぷぷぷ。あははは!あははは!」と笑い。
「まじ大爆笑なんだけど!うちがそんな面倒なことするわけないじゃん。魔法の詠唱だって面倒だから無詠唱なのに」
そうだった。アルムスは面倒だからとか言って気づけば無詠唱をつかえるほどにすごい魔法使いだった。人間的にはクズのくせに。
「うちはただ誰かがそうしたと聞いただけ。まぁぶなんなんじゃない?荷物持ちなんか別に宿なんていらないでしょ?野宿がお似合いよ。いや、路地裏とかの方がお似合いかな?溜まり場エリアの端っこで転がっていればいいのよ。きゃははは!」
アルムスは笑いながら一緒にいた男のもとに行き、どこかに行く。
俺は殴られてぼろぼろになった身なりを少し整え溜まり場エリアに向かった。
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