表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

2

主人公夏夜乃は、勇気を持って隣街の映画館へ向かう。


数日後、いつも通り誰もいない夕方の商店街を歩いていると、商店街のバス停が目に付いた。運転手も乗車客もいないバスが、勝手に止まって扉を開けて、しばらくすると発車して隣町へ行く。

この町は駅からは遠くて、バスや車が主な移動手段なのだ。


「そうだ」


簡単な話じゃないか、自分が少し遠出をすればいいだけの話だ。引きこもり期間が長いせいで、この町の夕方に囚われすぎて、その考えが思い浮かばなかった。

夕方が終わり家に帰り、仕事から帰ってきた父親に夕飯の準備をしながら、早速金銭を要求した。最近隣町に、映画館があるモールが新しく建設されたところだ。引越しする街の下見と、見たい映画があると言って話を通した。

ついでに色々買っておいでと、多めにお小遣いを貰えた。今更感がすごいが、引越ししたらアルバイトをするのも良いかも知れない。自分の尊厳の為にも。


「気をつけて行ってらっしゃい」

「うん、ありがとう」


翌日、休みの父親に見送られ昼頃に家を出た。商店街のバス停から、隣町の駅ロータリー行きのバスに乗り込んだ。

隣町の駅ロータリーにつき、そこから徒歩で映画館のあるモールに向かう。

無事にモールに辿り着き、人の賑わう映画館に入る。こんな所に来るのは子供の頃以来だ。あの頃はまだ母親は優しかった。

周囲の視線を気にしながら、さて、どの映画を見ようか悩む。

そこで私に、過去最大級に最高な考えが降ってきた。


「よしっ、これにしよう」


丁度夕方にかち合う時間の、国民的アニメの映画チケットを取る。あの現象がここでも起こると仮定しているが、これ最高じゃね?

高校生が一人で映画を見るのも、結構勇気がいる。だから見たい映画があっても、テレビ放送を録画していた。だがこれならば、人のいない映画館でゆっくりと映画を見れる。

このアニメの映画は家族連れが多いので、見たくても我慢していた。

最高すぎる考えにルンルンしながら、映画までの時間をウィンドウショッピングで潰した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ