異世界の真実
アテナの元へ行くと、既に準備は整っていた。
「ご免なさいね。急な話で驚いていたでしょう?」
「そうですね。でも解決して直ぐに戻ってきますよ。」
「ロキシスがいるなら何処にだって行きますよ。」
(私も。)
「で、先ずは何処に行けばいいんでしょうか?」
「先ずはアマテラス様にお目通りしてもらうわ。」
そういってゲートを開いて中へ入ると、ロキシス達が見たことの無い、和風の建物があった。
「止まって下さい。何用ですか?」
門番に止められて、アテナが前に出る。
「アテナといいます。アマテラス様にお目通りを。」
「アテナ様ですか!もし来たなら直ぐにお通しするように言われております。失礼しました、どうぞ。」
そういって通してくれた。和服を着た侍女が謁見の間まで案内をしてくれた。
「アマテラス様、アテナ様がご到着されました。」
「いらっしゃい。あら、そちらの方々は?」
「アマテラス様、お久しぶりです。こちらが前に話した…」
「ロキシス様とロキ…様ですか?」
「お初にお目にかかります。ロキシスです。」
「初めまして、エリナです。」
「ロキシス様とエリナ様…てっきりロキ様かと思っていましたが?」
「半分正解です。」
(初めまして、アマテラス様。意識は存在していますが、体の共有はしておりませんので…)
「あぁ、良かった。間違えたかと思ってしまいました。」
「それよりアマテラス様、お話の件を。」
「そうですね。実は以前あなた方の世界に送られた世界の人間達の元に、新たな脅威が降りかかりそうなのです。」
「具体的には?」
「あなた達は宇宙という言葉は聞いたことがありますか?」
「宇宙…空の更に上の世界のことですか?星が煌めいている…」
「そうです。その宇宙からの侵略者が、サクラ達に襲い掛かろうとしているのです。」
「…?まさか別の神の仕業ですか?」
「そうかも知れません。生憎と何処の管轄か解っていない星からの侵略のようなのです。」
「つまり、異世界って言うのは…」
「えぇ。他の星って言うことになるわ。」
「なるほど…異世界と言っても同じ世界だからゲートを繋げられるって事ですか。」
「その通りよ。あなた達の星は文明的に発達した世界じゃないから、宇宙にまで進出することはないと思うけど、他の星にまで行くことの出来るようになった文明もあるの。」
「それで俺はそこで何をすれば?」
「えぇ。その文明を破壊しようとする他種族の進行を止めて欲しいの。」
「何故俺なんですか?」
「あなたは何処の星にも属さない、いわば中立の神だから。」
「…解りました。ただし、エミルの村に何かあったら直ぐに戻りますよ。」
「有難う、それで充分です。」
「では出発しますが、どういう風に移動すればいいでしょうか?」
「以前、サクラを送った場所に移動して。その直ぐ近くに住むところも用意してあるわ。」
「解りました。エリナ、行こうか。」
そういってゲートを開き、以前異世界人を送った場所に繋げると、中へと入り、移動した。後に残されたアテナとアマテラスは、
「大丈夫かしら?」
「解りません。しかし、彼ならきっと乗り越えられるでしょう。」
と、口々に言った。
読んでくださっている方々、有難う御座います。これで“エルフの森の最強神“は終わりです。次回からは“異世界の最強神“で書いていきます。宜しくお願いします。




