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エルフの森の最強神(ロキシス)  作者: ミュウ
再会編
5/86

薪割り

食事が終わると後かたづけをして、再び外に出る。巨大な樹を運んできたのか、男達も村に帰ってきていた。

「おーい、ロキシス、エリナ。」

そう声がかけられた。よく見ると、ティルだった。

「食事は終わったのか?」

「あぁ。で、今からその樹をどうするんだ?」

「うーん、一定の幅に切りたいんだけど、鋸も痛んでいてな。教えて貰った通り魔法で切ろうかと思っているんだが…」

「…?」

「よくよく考えてみると、やったことが無くて上手くいくか解らないんだ。」

「なら、俺がやろうか?」

「そう言ってくれるのを待っていた。幅とかはこちらが言うから、頼むよ。」

「解った。」

そう言うと、ロキシスはティルと共に樹に近づいていった。後ろではエリナが心配そうな顔をしていたが、それには気付いていなかった。

「それじゃ、ここを縦に…」

言われたとおり樹を切断していき、僅か10分で切断は終わった。

「…」

「どうした、ティル?」

「いや、魔法って使い方次第で本当に便利なんだなって思ってさ。」

「他にやることはあるか?」

「いや、今日はもう無い。それに…」

「それに、何だ?」

「これ以上あんたを拘束してると、エリナが怒りそうだ。」

そう言われてエリナをみると、やはり心配そうな顔をしていた。そんなエリナに近づいて、

「大丈夫。そんなに魔力は使っていないから。」

そう伝えるが、どうにも納得していない顔をしていた。

「うーん、参ったな…」

「まあ無茶はまだしない方が良いだろうよ。だって、1週間は眠っていたんだからな。その間のエリナは、みていられないほど心配していたからな。」

そう言われてエリナは赤面しながら俯いた。それを見てロキシスはエリナの肩に手を置いて、

「大丈夫、無茶はしないから。」

と、伝えた。エリナはまだ恥ずかしそうに俯いていたが、直ぐに笑顔に戻った。

「エリナに気に入られているなら、あんたは悪い人じゃ無いんだろうな。」

「さあ、どうだろうな。で、この樹はどうするんだ?」

「各家に薪として配るんだよ。あんたのお陰で早く終わったからな。後は家の手伝いさ。」

「そうか。じゃあエリナ、戻ろうか?」

「待ちなよ。エリナとあんたの分だ、持って行ってくれ。」

そう言われて、かなりの量の薪を渡された。それを2人で持って家路についた。

読んでくださっている方々、有難う御座います。

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