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エルフの森の最強神(ロキシス)  作者: ミュウ
ヒューミル編
33/86

ロキシスの帰還

半日後、ロキシスは村に帰ってきた。村の入り口に着地すると、

「…何かあったようだな。」

直ぐにロキシスは直感し、家へと向かう。すると、エリナの家の前が騒がしかった。行ってみると玄関先で騒がしく村人達が集まっていた。

「何かあったのか?」

「あっ、ロキシス!」

ロキシスが声をかけると、村人全員がこちらを向いた。

「実はエリナが襲われそうになって…」

「なに…?」

「フェンリルさんが対処してくれたらしいんだ。」

「で、エリナは無事なのか?」

「それが…」

そこまで聞いてロキシスはエリナの家に入る。すると、フェンリルに抱きついてモフモフしていた。

「エリナ様、そろそろ離していただけますか?」

「…やだ。」

「…何をしているんだ?」

ロキシスがその光景を見て尋ねる。

「ロキシス様、助けて下さい!」

「あっ、ロキシスお帰りなさい。」

その瞬間エリナの力が弱まったのか、これ見よがしにフェンリルが離れ、ロキシスの後ろに隠れた。

「フェンリル、もう少し、もう少しだけ。」

「嫌です。ロキシス様、助けて下さい。」

「フェンリル…大変だったな。もう戻っていいぞ。」

「はっ、はい!失礼します!」

慌てて魔界へとフェンリルは帰って行った。エリナは寂しそうな顔をしていた。


その後、エリナ達から何があったかを聞き、ロキシスはヒューミルの街での話をして、ひと息ついた。

「なるほどな、家の前に皆居たのはそういう理由か。」

「まさかヒューミルが襲ってくるとは思っていなかった。」

「念の為、プロテクトをかけておいて正解だったな。」

「それで、ロキシス。どうするつもりなんだ。」

「なにがだ?」

「ヒューミルに報復するつもりなの?」

「どうせ話しに行っても我々とは無関係な話とか言われるだろうし、放っておくさ。次に何かあったら、そいつらの首根っこを掴んで連れて行くけどな。」

「うーん、フェンリルが全部食べちゃったから…」

「元々そういう風に言ってあったからな。仕方ないさ。」

そこまで話をして、その場はお開きになった。ヒューミル達との和解は遠そうだった。

読んでくださっている方々、有難う御座います。

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