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エルフの森の最強神(ロキシス)  作者: ミュウ
対決編
17/86

デミール族の来襲

時は少し遡ってロキシスがゲートを開いて天界へと向かった後、ティル達男達は狩りに出掛けて、エリナやフィオーレ達は畑仕事を、ルードは村の見廻りをしていた。

「エリナ、そっちはどう?」

「うん、いいキャベツが育っているよ。トウモロコシも綺麗。」

「そっか、それは良かった。」

「でも…大丈夫かなぁ…」

「…?」

「ロキシスがいない今、またデミール族かヒューミル族が来るんじゃないかって心配で…」

「ロキシスが言っていたじゃない。家の中へ入れば大丈夫だって。」

「でも、皆家の外で仕事しているわ。」

「エリナは心配性なのね。」

そんなことを2人で話していると、ルードがやって来た。

「2人とも大丈夫か?」

「えぇ。」

「はい、ルードさん。」

「…エリナはロキシスと一緒に行った方が良かったのかもしれない。」

「…どうしてですか?」

「いざという時、我々ではどうしようもないからだ。君に何かあったら、ロキシスはどうなるか解らない。」

「それは違いますよ。」

「ん?」

「ロキシスは…私のために戦う人じゃありません。皆の為に戦ってくれる人だと思います。だって、前に言っていました。家族のように接してくれる皆が好きだって…だから…」

「…そうだな、私の失言だ。済まない。」

「おうおう、見せつけてくれるな。」

ルード達が話していると、突然横からそんな声が聞こえてきた。声がした方を見ると、先日やって来たデミール族の2人組が立っていた。

「なっ!?」

「あっ、あんた達、また来たの!?」

「くっくっくっ、俺達はしつこいぜぇ。この間の男を出せ。」

「…ロキシスに用事なのか?」

「へっ、復讐に来たんだよ、仲間のなぁ!」

(2人とも、ここは危険だ。私が時間を稼ぐから早く家に帰るんだ。)

(で、でも…)

(良いから、行くんだ!)

「おっと、他の村人がどうなってもいいのか?」

「なに?」

「俺達が2人だけだと誰が言った?他にも仲間がわんさかいるんだぜ。下手な動きをしたら…解るだろう?」

「くっ!」

「そこの赤い髪の女、お前を人質にする。無駄な抵抗をすれば、村人は死ぬことになる。解るな?」

「エリナ、行ってはいけない。」

「うるせぇ!」

男の一人がルードを殴りつける。

「ぐはっ!」

「ルードさん!」

「動くな。大人しく俺達についてこい。さもなくば、この男を殺す。」

「…解りました。」

「エリナ!」

「…大丈夫よフィオーレ、心配しないで。」

そう言って、エリナは男達についていく。後に残されたフィオーレに男達は、

「奴に伝えろ、デミール族の城で待つとな。」

と、言付けを残していった。ロキシスが戻ってきたのは、それから半日後だった。

読んでくださっている方々、有難うございます。

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