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Only Life of Arcadia  作者: kaisen
第0章 プロローグ
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プロローグ

初投稿です。よろしくお願いします。

  セットアップスタート。

  生体認証クリア。

  リソースパッケージをインストール。

  スポーンエリアを設定。

  ワールド情報を取得。

  システムオールグリーン。

  アストラルムーブスタート。

   3…2…1…


  Welcome to the new life!!


「ようこそ!Only Life of Arcadiaへ!私は、ナビゲーターAIのメイドと申します。この度は、本製品をお買い上げいただき、誠にありがとうございます」


  ぺこりとお辞儀をしたのは、メイド服に犬耳を付けたかわいい女の子。

  来た。ついに来たんだ…!

  俺は、この世界で楽しく生活するために生まれてきたに違いない。はじめてこのゲームのCMを見た時のことを、俺は思い出していた。


  21xx年。完全ダイブ型VRMMOが開発されて久しく、世界中には様々なゲームが登場し、生活にもこの技術は応用され出した。…あまりおおっぴらにはできないが、俺はかわいいものが大好きだ。だから、VRMMOをするならかわいいものが登場するゲームだけにしている。しかし、これでは学校の友達と一緒に遊べないのだ。MMOの最大の楽しみは、他者との関係性を構築することだろうけど、いきなり知らない人とやるのはちょっと気がひける…。そこで、リアルの知り合いが一緒にプレイできるゲームを常日頃から探していた。

 そんな矢先、このOnly Life of ArcadiaのCMを見た。このゲームは、CPUがケモミミだったり、幼女悪魔だったり、ぬいぐるみだったり、とにかくキャラデザがかわいいのだ。俺的にはそれがどストライクだった。しかも、ゲームの内容自体はクラフト要素のあるRPGであり、対戦の自由度が高いのがウリだと言う。これは、男の子らしくもあり、なおかつかわいいという素晴らしいゲームである。俺は速攻買うことを決め、小遣いを貯めてどうにか購入したのが今日。

  目の前の犬耳メイドの女の子が、丁度概要説明を終えていた。


「では、これからキャラクタークリエイトに入ります!リアリティを追求するために、あなたの身体情報をデフォルメし、一部パーツのみの変更を可能とします。キャラクタークリエイト後、容姿の変更は特殊な条件下でしか出来ません」


  うん。聞いていた通りだ。自分の容姿はあんまり変えてもわかりづらいだろうから、デフォルメされたそのままで。


「キャラクターを決定しました。次にあなたの個性となる、オーブの作成に入っていきます。オーブについての説明を聞きますか?」


  オーブ。このゲームの人気の元である要素の一つだ。確か、この場面で聞かれる1000問程度の質問に回答して、その人オリジナルの特殊装備になるんだっけ。一応聞いておくかな。


「オーブとは、この世界を旅するプレイヤーの皆さんが、ひとりひとつ持っている固有の戦闘技能兼必殺技のようなものです。“兵器型(アームズ)”、“召喚型(コール)”、“魔術型(スペル)”の三種類に区分され、どの分類になるのかも、あなたの回答によって決定します。基本の使い方はどんなオーブでも同じです。プレイ中に時間経過でたまっていく『コスト』というものをチャージし、オーブの発動に必要な任意のコストを支払います。戦闘においてはどの場面でオーブを使うのかがカギになってきます。どうか、自分のオーブの性能をよく理解してお使いください。何か質問はございますか?」


  なるほど。大丈夫。基本は攻略サイトに載っていたことを理解していればいいみたいだ。オーブは千差万別だからどんなのになるか楽しみでもあるけど、不安でもあるなあ。

  いいや。質問がイエスノークエスチョンじゃないらしいから、手早く終わらせますか。


 ―――4時間後。

  終わった…。あー。ちゃんと考えて答えてしまった…。もう全然時間がない!今日中に戦闘を一回くらい経験しておけよってワタルにも言われたのに…。もう!次々!


「お疲れ様でした。これより、あなたの初期ステータスの確認を行います」


  目の前にデフォルメされた自分の姿と各種ステータスが表示された。って、職業【無職】は傷つくなあ。いや、ゲーム始めてから職業に就いていくスタイルなのはわかっていても。あとは、気になるところはないかな。オーブの詳細が知りたいけど、これは始めないとわからないみたいだ。あ、プレイヤーネームは『カゲツ』っと。うん、おっけー。早く始めたい!


「承認ありがとうございます。それではこれより、あなたをOnly Life of Arcadiaの世界へお連れ致します。よき人生を!」


  こうして、俺の2つ目の人生が始まった。


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