第二話チキンで人見知りな主人公は初対面で会話が出来ないと思ってた?
皆さんはお気づきだろうか。主人公に大事な能力がないことに。
「街に行くなら金が要るな」
俺は悩んでいた。あの後街の近くに行ってみたが、当たり前の如く街に入るには身分証が必要であり、なかった場合はを払わなければいけない。そして幼女は言った
『その館のどこかにありますよ』
やられた。こんな感じで言ったんだから簡単に見つかると思った俺が馬鹿だった。あの幼女の事だ絶対笑い転げてる。そう思うとイライラするわー
(あははははは・・・プッハハハハwwwwww 貴方何してるんですかwwベッドの下とか探してへそくりでも探してるんですかぁww )
うるさ、頭の中に大音量で喋りかけんな!
(いやーすみません。ですが本当に貴方は何をしてるんですか?)
金探しだよ!
(え・・・お金ならポケットの中の財布に入れてますよ)
「マジですか」
(マジですよ)
なんてこった、俺の数時間の努力はなんだったんだ。
(何か、ごめんなさい)
あれから立ち直るのに数分かかったのは内緒である。
(あ、あのお金も手に入ったことですし街に行きましょう。ほ、ほら街には冒険者ギルドもありますし、後装備も二階のタンスに入れてありますから、ほら行きましょう)
「冒険者ギルドかぁー。とりあえず行こうかな。っとその前にその装備とやらに着替えるか」
幼女が用意した装備には特別な能力があるらしい。俺から見たら普通の冒険者が着てそうな装備にしか見えない。だが幼女曰く
『普通が一番なんですよ!』
と言っていた。神の加護が付いてる時点で普通ではない。
(まぁそんな事は置いといて。街に行きましょう!)
テンション高いな~俺も楽しみだけど
街の手前までやって来ました~
(ワーーー!)
ここでひとつの問題が出てきます。さぁそれは何でしょう
(貴方が完全なチキンで人見知りな事です)
だーいせーいかーいおめでとう!で本当にどうする。衛兵さんずっとこっち見てて怖いんだけど
(く、こうなったら神様チートを使うしかないようですね)
え、そんなのあるなら早く使えよ
(ならいきます秘技乗り移り)
え、なにその俺に乗り移るような技名
「ふぅ、乗り移れました。」
あ、本当に乗り移るんですかそうですか
「では、行きます」
「***********************」
何言ってんだこいつ。衛兵が何を言っているか理解出来ない。マジで何言ってんだよこいつ。
(あ、ヤバい言語理解のスキルを付けてなかいかもしれません)
なんてこった、この幼女とんでもないことやらかしやがった
(訳すと身分証を提示してください。又は銀貨一枚を御支払ください。と言っています。)
とりあえず銀貨を衛兵の手の上に置く。衛兵は頭を下げ道を開ける。なんとかなった~
言語理解のスキルは付けてもらいました。
「とりあえず冒険者ギルドを探すとしますか」
(ギルドならそこにありますよ)
あ、本当だ
俺はとりあえずギルドの中に入った。
全員が俺を見る。こんなに人に見られた事って無かった気がする。緊張するな~
「今日はどんなご用でしょか?」
受付の人が話かけてくる。
「ふぁい、あ、あの、え、えとそのー」
俺これじゃただの変人だよな。おーい神様ー
(はいはい乗り移り発動)
「あの、今日はどんな用事でしょうか」
受付の人が困っている。すみません!
「今日はギルドカードを作りに来ました」
神様ってすごいな~特にコミュ力
「説明はどうしますか?」
「あ、大丈夫です」
なにが大丈夫なのだろうか。神様説明よろ
(要約すると喧嘩をするのはいいけどこっちに迷惑の掛からないようにしてくださいってことです)
おお分かりやすい。
「では魔力を計測したいのでその水晶に魔力を流して下さい。倒れるまで」
倒れるまでとか全部流せって事か?ていうか俺の魔力の総量ってどれくらいなんだ?
(え~と貴方の魔力の総量は千億ですね。この世界の中で一番魔力を持ってる古竜の千倍ですね)
・・・マジですか
今回は幼女神のドジっ娘属性が開花しました。
そして今回は幼女神のスペックを公開
幼女神(名前今の所不明)
身長140センチメートル
外見銀髪(アホ毛有)灰色の目
口癖「~ですよ」
性格ドS ドジ
まぁこんな感じですかね。ではまた次回