薫の日常 〜紅魔館①〜
改訂おわた。
これは薫が紅魔館で宴をするために紅魔館に向かっている時にチルノ達からちょっかいをかけられた頃の竹林での出来事。
(慧音)
私は竹林に妹紅を迎えに行っている途中だ。さすがに遅すぎるのだ。帰ってくる気配が全くないし、全く妹紅のやつは…。
妹紅の本名は藤原妹紅。
薫と同じ蓬莱人で髪も薫と同じく白だ。口調が少し荒いが最近は完全にアレだ。
そして竹林に何をしに行ってるのかと言うと、蓬莱山輝夜というこれまた蓬莱人で何と月の姫様と戦っているのだ。何故戦っているのか、私は曖昧にしか知らないが昔何かあったのだろう。
また、何故輝夜が竹林にいるのか、それは竹林にある永遠亭に隠れているから、らしい。
詳しい事情は私も知らん。
さて、そろそろ竹林だな。また今日も暴れているんだろうなぁ…
〜少女移動中〜
さて、ついたし見つけられた。見つけれたのだが…
「薫は私のよ!!!」
「違う!私のだぁ!!!」
今日もどうやら薫の事で言い争ってるらしい。全く妹紅と輝夜は…。何回目だ、薫が理由で争うのは。薫は私のモn……んっん!!
さて!どうやって止めるかなぁ!
「薫は私の夫になるべきよ!」
「何をぬかすと思えば!お前はただの引きこもりのクソ野郎だろが!私は料理も掃除だってある程度の事は出来る!」
「あんたはそもそも口調がダメなのよ!男っぽいし!」
「何をぉ!!」
「「ムムムムムムム!!!!」」
というような会話をさっきから二人ともえげつない弾幕を放ちながらはなしている。いつも同じような罵り合いで良い加減慣れてきたよ…。
「難題「龍の頸の玉 -五色の弾丸-」!!」
「蓬莱「凱風快晴 -フジヤマヴォルケイノ-」!!」
「産霊「ファーストピラミッド」」
「「っ!け、慧音!!」」
二人がスペルカードを使い始めてしまったら最後。この竹林は終わってしまう。そうなる前に私の弾幕で二人の弾幕を阻止した。
「…全く妹紅は遅いと思えば…」
「すまんな、慧音。この阿保がいつまでも突っかかってくるもんだからさ…」
「あんただって!」
「二人とも」
「「……ご、ごめん…」」
「薫は私のモノだ。良いな?」
「「うん……。え?」」
「え?何だ?」
「……………」
「……………」
この後何故か私も含めて弾幕ごっこが始まったのだがそれは別の話だ。
****
チルノから逃げて僕はやっと紅魔館に着いた。
紅魔館に入るためには門を通らないといけないのかな?窓とかから入ったらダメなのかな…。
あれ?門番さんがいるな…。わぁ!凄い気力だなあ!アレはすごいな、素の殴り合いだったら僕負けるかもな………。確かメーリン…だったかな。とりあえず声かけてみるか…。……………寝てるけど…。
「すいませーん」
「zzz…」
「あのぉ!」
「zzzzzz……」
いいよね?勝手に通っても。寝てるんだし。良し通ろう!
「お邪魔します!ってでけぇ!」
僕の前に広がるのは博麗神社より何倍くらいあるのかな。とにかくでっけぇのよ!!
ウチの家は和風だけどここはおもいっきり洋風だ。僕は洋風にあまり関わりない。あるのはワインだけだ。洋風の家は……強いて言うならアリスの家は和風ではなかったな、洋風よりだったなぁ。
と考えていると、
「いらっしゃませ、ようこそおこしくださいました。薫様」
「うおっ!!ビックリしたぁ!…えーと」
「ここ紅魔館のメイド長の十六夜咲夜です。よろしくお願いします」
咲夜ちゃんね…。うん、名前とかは分かったけどさ?
「お、うん…。え?何で?急に出てきたの?」
本当に気になる。急に出てくる…ってことは能力だよね?瞬間移動出来る程度の能力とかかな?…いや、どんな能力だよ。
「私の能力です。「時間を操る程度の能力」です」
「なるほど納得」
「では、こちらへ。お嬢様がお待ちです」
「うん、ありがと」
咲夜ちゃんは時間を操る程度ね。
****
咲夜ちゃんについていってるんだけどさ、外見も大きかったけど、何か中は外より大きく感じるな。何でだろうか?
あ、そういえば門番さんの事も聞こうかな。
「ねぇ、咲夜ちゃん」
「……咲夜で結構です。何です?」
「ん、じゃあ咲夜。門番さんは何でいうの?名前」
「美鈴は名乗らなかったのですか…?」
名乗らなかったというより、寝てたしなぁ。これ言っちゃって良いのかな?一応、仕事だし、仕事中に寝てるってダメだよね。うーん…………。言っちゃおうか。
「いや、あのぉ。ね、寝てた。立ちながら」
「…………………」
「さ、咲夜?」
咲夜は右の眉毛をピクッと動かせた。あ、怒ったかな?うーん、これは後で怒られるかな?メーリンって人。
「……ありがとうございます。怒ってきます」
「え?今から?ちょっとm……」
今から?結構歩いたよ?今から引き返すってなかなか遠i「いったぁぁぁぁぁ!?さ、咲夜様!?す、すいませぇぇぇん!!!」………能力って便利だなぁ。
「では、行きましょうか?」
「うん………」
紅魔館の人………個性的過ぎる……。これから主人と会うの?キツイなぁ。ま、ちょっと楽しみだな。
咲夜を超絶クールキャラにしました!