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罰 1

次の日。

直樹はいつものように学校で授業を受けているが、集中できずにいる。


昨日思ったこと、考えたこと。

全て、自分の中で自問自答したこと。

それを2人が知る由もないことは分かっている。


教師の声を微かに耳にしながら、昨日の自分を思い、やり直したいと考えている。

巻き戻ってやり直したい、と。


今日の帰り、2人は待っていてくれるのだろうか。

それもまた心配だ。

更にこの日に限ってタイミングが悪いのか、紀子とも会話できていない。


……昨日のアレなんて、天文学的確率じゃねぇのか?

たまたま前の日まで雨が降っていて、

たまたまあの時間、あの道を通りがかって、

たまたま水溜りを踏んで、

たまたまそれが人にかかって……


悔やんでも悔やみきれないことも、分かっている。

昨夜は怖くて、パクの家に電話することもできなかった。


長い長い6時間目までが、長く長く過ぎていく。

やっと最後の授業が終わり、帰りのホームルームが終わると、直樹は教室を飛び出した。

今週、掃除当番の直樹。

忘れていたことにしよう

そう自分に言い聞かせ、ダッシュする。


校門を出て周りを見渡すと、通行人はいるがあの2人はいなかった。

…大きなため息がひとつ。

それと同時に泣きそうになる。

しかし直樹は泣かない。


……我が事ながら、今の溜息デカかったなー。

頑張れば、飛んで家へ帰れるんじゃないのか?


そんなことを考え、自分を煙に巻き、直樹はとぼとぼと家路を辿り始める。


やっぱり昨日の俺は、どう見たって俺が悪いよな…。

プロレスは楽しかった。

チンタラやってないで、キビキビ動けば良かった。

…この制服は、やっぱり俺から返しに行かないとマズイよな……。


直樹はこれまで、特に人嫌いというわけではなかった。

今回、そんなものは必要ないと、叱りを受けた気持ちがした。

それは洗脳のように、直樹の中に浸透していたのだ。


社交性云々。

人とのわだかまり。

関係。

そういったものを学ばず、たったの14年ほど生きてきた。

しかしこの時感じた虚無感は、それら全てを振り払う。

ここ最近ずっと、何となく、特別でもなく、放課後を共に過ごした2人がいないことに、ただ寂しいと感じる。


とぼとぼと歩く直樹。

俯き加減ながら、毎日と変わらぬこの道を家へと向かう。

途中小さな下り坂に差し掛かったとき、坂の向こうから声が聞こえてきた。

「おいコラッ!上り坂くらい降りて歩け!乗っけて上がるの無理やろーがッ!!」

「足が痛いんやからしゃーないやろ!せめて抜糸が済むまで俺のこと可愛がれ!!」

最近よく聞く声。

直樹は早歩きで歩を進める。

そして見えたのは、タケシとパクの2人。

坂の途中で何やら揉めている。

視線の先で、2人はすぐに直樹に気づき、

「おー!」

と声を掛けてきた。


……いつもと変わらない。

さっきまで俺が考えていたことは、この2人には恐るるに足らないことなのかもしれない。

よし、また巻き込まれてみよう。


直樹は笑顔で2人に駆け寄る。

恐るるに足らないのであれば、もう謝るのは止そう。

そう思った。


「パクウ、足大丈夫か?」

「それがやな、大した事ない思うてたら10針も縫うハメになってん。

お前こそ大丈夫やったか?お前んトコのおっちゃん、想像してたままやったよ。めっちゃ怖いやんけ。

それよりコイツの顔、見たってくれ」

パクはそう言ってタケシを指差した。

タケシの顔は半分が1.3倍増に膨れ上がっている。

「プッ!!えらく腫れてるじゃないか」

「くそー!あのポリ!いつかやり返したる!!」

3人は昨日のことについての話を、何となくこの辺で止めておいた。

再び歩き始めながら、パクが口を開く。

「今日もまた今からウチやなー。

俺、足こんなんやからチャリ乗られへんねん。タケシ、お前はチャリで先に行け。俺と直樹はバスで行く。

頼むでー、直樹。実は俺、1人でバスによう乗らんねん」

「え?足が痛いのか?」

「ちゃうよ。乗ったことないから乗り方分からへんねん」

「嘘だろ!どんな弱点だよ!」

タケシは先に自転車でパクの家へと向かい、直樹とパクはバス停まで歩いて行く。

「今日はお前、えらい学校出てくるの早かったな。前から思うててんけど、何でお前の学校、俺らの学校より終わるの30分も遅いんや?」

「6時間目が終わった後に、いろいろ模試とかの説明があるんだよ」

「へ~」

他愛のない会話。

でもそれで、それが良かった。

クリアしなければいけないことを、紙にくるんで置いてあるような気がする。

でも今はこれでいい。


直樹は笑顔でパクと話しながら、つらつらと考える。


できればこの2人と同じ高校へ。

できれば久保さんも。

……お、余裕が出てきた。

でも、同じ高校は無理なのかな。

タケシだってこうやって毎日勉強やってれば、絶対どっかの高校に入れるようになるさ。

お金のこと?

何とかなるさ。

その辺は曖昧に考えるしかねぇな。

俺が決めて、俺が進んでんだ。

正道で間違いない。

系譜として記されるに、違いない。


……このリズム。

ショパンの雨だれ。


螺旋もあれば、山も谷もある。

直線もある。



直樹は過ごすのはこんな日々。

毎日毎日、飽きもしない愛すべき日々。


やがて春になり、彼らはもれなく中学3年生になる。





確実に、以前よりも楽しい毎日。

3年のクラス替えでは、また紀子と同じクラスになった。

それだけでも良いのだが、放課後には楽しみがある。

直樹はあの件以降、父とあまり顔を合わせていないことを気にも留めていない。


……最近、何だかこの制服が小さくなった気がする。

直樹は自分の部屋の柱に背を張り付かせるようにして立ち、頭頂部に手を置いて柱に傷を付ける。

その傷をメジャーで測ってみると、約186センチ。


また5センチくらい伸びてるよ…。

でも最近鍛えてるからな。

筋肉も付いてきた。

貫禄が付いてきたに違いない。


15歳の直樹が、何故貫禄などに拘っているか。

この日は直樹にとって、特別な日なのだ。

大人たちに、自分をお披露目する日。

子供の頃から行われてきた行事。

父の会社が建てたデパートの完成披露パーティーが今日、あるのだ。

直樹は放課後、遊び回っているが、決して成績を下げてはいない。

一度紀子に校内1位を奪われたが、次の試験では抜き返した。

いくら紀子でも、こればかりは譲れない。

直樹は間違いなく、あの件以降も勉強に重点を置いて生きてきた。


自分が自分で在る限り、決して折れることのない城壁であると信じていた。

それはまた、父も同じ。

そう、信じていたのだ。


これまで何度かあったそのパーティーには父と直樹、いつも2人で出掛ける。

母と弟の慶也は常に留守番。

何度も何度もあった、直樹が揺るがないで済む行事。

前日にタケシとパクには、明日は会えないと断りを入れている。


この日、直樹は授業を終えるとまっすぐに家へと帰った。

いつもの我が家の庭を見て何か違和感を感じたが、そのまま気にも留めずに自室へと向かう。


呼ばれるまで待っていよう。

今回に限り、父とは何の打ち合わせもしていないが、今日パーティーがあることは間違いない。

恒例の行事を信じて止まない直樹は、部屋で声が掛かるのを待っている。

本を読んで時間を潰しながらふと時計を見ると、時刻は19時半。


……今回はえらく遅い時間から始まるんだな。


その時、内線のインターフォンが鳴った。


あ、時間かな。


受話器を取ると、相手は土井さん。

『直樹さん、夕飯の支度ができましたよ』

「いや、土井さん。今日は俺、夕飯はいらないよ。外で済ますんだから」

『え?今からお出掛けですか?』

「出掛けるよ。お父さん、何も言ってなかった?お父さんは?」

『お父様は今日、直樹さんが帰られる前に、慶也さんとパーティーにお出掛けになりましたよ』

「!!!」

直樹の膝は俄かに笑い出す。

「……は……ッ」

何度も何度もシミュレーションしていた、その中の最悪の事態。


決して折れることのない、城壁 ――――……


考えるより先に動き出す直樹。

引き出しの中のお金を掻き集めてポケットに押し込み、家を飛び出す。


……帰宅した時に感じた、庭の違和感。

お父さんの車がなかったんだ。

だから、広く感じたんだ。


……しまった。

誰にも何も言わずに出てきちゃった。

そういえば俺、相当お腹が空いてるなぁ…。


そんな、後で考えればいいようなことばかりを考える。

直樹が向かったのは当然パーティー会場だが、現実から逃げたい頭と体が、右と左を向いている。


警察沙汰を起こしたから、今回は俺ではなく慶也なのか?

まずそう考えなければならない直樹は、しかしまず自分の空腹の心配をするのだ。


通りに出てタクシーを拾い、会場に向かう。

車内で半分目を閉じ、ダラリと座りながら、直樹はようやく順を追って考え始めた。


……俺はやっぱり、間違えたのか。

だとしたら、どの辺りから?

知っていたような、知らなかったような、そんな気がするよ。


楽しさにかまけて、何かを怠ったわけじゃない。

ちゃんとやっていたぞ。

誰かが何かをチクッたのか?


……浅ましい。

クズだ!

誰のせいでもねぇよ!!


直樹の膝が笑う感覚は、やがて怒りへと変わっていく。


俺へのものか。

……それもそうだよ。


お父さんへのものか。

……着くまでに考えよう。


慶也へのものか。

……あいつはイイ奴だ。


慶也はいつの日か知らないけれど、ドロップアウトをしていた。

用心しながらも、80%がそういう考えで頭を占めていた。

コースに戻っても、ワックスを敷き詰めてやる。

そう思っていた。

しかし慶也はまだ、直樹の立つコースの中に残っていたのだ。

ダークホースと評するには軽々しすぎた。


……でも慶也はイイ奴だ。


直樹は手のひらに爪の痕が残るほどに力み、震えている。

ほんの数分前まで最悪と表していた今回の出来事に、怒と哀を感じながら。


やがてタクシーはパーティー会場に到着した。

お金を払い、直樹は慌ててタクシーを降りる。

何も考えず、ただ我武者羅に入口へと走る。


大きなガラス張りのドア。

煌びやかなシャンデリア。

そこを潜るべき人間。

これまでそんなものに威圧されたことはない。感懐を覚えたことも、怖れを抱いたことも、悲しみも悔しさも……ただの一度すら。


……あの向こう側で、

あの向こう側に行ければ、俺だって自慢できるんだ!!


俺は捨て子だ。

だけど、いい気になれるんだ!!


恐れず奮い立ち突っ走る直樹の行く手を、入口に立っていたガードマンが邪魔する。

羽交い絞めにされながら、直樹は大声で怒鳴り散らした。

「おい離せ!!誰に手ェ上げてんだ!俺は社長の息子だぞ!」

「証明するものがないと通せません!」

そう言って腕を離さないガードマンに、直樹は続けて喚く。

「どこのガードマンか知らないけどクビだ、クビ!!名前言ってみろ!お父さんに言ってやるぞ!!」


最悪だ!!!

カスだ!カス!!!

今の俺は!カスから零れ落ちたカスだ!!


右を向いている思考に対し、左を向いている直樹の体力。

怒号を轟かせながら、ガードマン3人を相手に大暴れしている。


「俺は秋月直樹なんだよッ!!」

とても悲しみながら、そう叫んだ。



直樹は蚊帳の外に放り出され、パーティーに参加できないどころか、会場の中にすら入れてもらえない。

隙あらば……

もうそんなことは考えていない。

しかしその場所にドンと腰を据えて、直樹はまだそこに居る。


……お父さんと慶也の前で、どんな顔をしていいのか分からない。

だけど、会えば分かる。

俺が今、どんな顔をしているのか。


直樹はその場で、ただ2人が出てくるのを待っている。


どのくらい経ったのか。

時計を持っていない直樹は、それが分からない。

ガヤガヤと中から声が聞こえ始めてきた。

人混みの声。

会場の前にはたくさんのタクシーが停まり始めている。

今の直樹はとても冷静だ。


……そう言えば、パーティーにお母さんが呼ばれているのも見たことがないな。

ついでと言っては何だが、そんなことも考えている。


次々とタクシーに乗り込む人たち。

目を眇めて、その顔を一人ひとり確認する。

やがて残り少なくなった招待客の中に、見覚えのある顔を見つけた。


……さあ、俺は一体、どんな顔をするんだ?


駐車場にある段差に腰を掛けていた直樹は、その場にすくっと立ち上がる。


「……アレ? 兄さん」

声を掛けてきたのは、慶也の方だった。


……俺は一体、どんな顔をする?


「兄さん、来てたのかよ。中に入ったら良かったやん」

「あ、ああ」

わざと低い声で答えてみた。

慶也は無邪気に微笑みながら、

「何かさぁ、ごっつい退屈やったー。何を話してるんかよく分からないし。

でも僕ももう6年生やから、今回はお父さん、僕を連れて来てくれたんやろうねぇ。

だけど、もういいや。退屈すぎる」

「………」

今回のことが直樹にとってどういう意味なのか、どういう事なのか知らないでいる慶也を、直樹は愛おしく思う。


……よし、こんな顔でいよう。


「ところで慶也さぁ、お父さんは?」

「まだ中にいるよ。せっかく来たんだから会って行けば?

兄さん、これ見てよ」

慶也はポケットから1万円札を取り出して、直樹に見せた。

「タクシーに乗って先に帰ってなさいって、1万円もくれた。

お父さんからお金もらったの初めてや。

退屈やったけど、これだけでも良かったんかなー?

僕、コレお小遣いに取っておいて、走って帰ろう思うてたんだけど、兄さんも帰るならタクシーで帰るよ」


直樹はこの場で、父に会わせる顔がある。


「いや、俺はお父さんと帰るよ。

でも遅いから、ちゃんとタクシーで帰った方がいいぞ」


今、何時か知らない直樹。

夜も遅いなどと、どこかで聞いたような言葉で慶也に余裕を見せる。


この顔で行こう。

そう決めていたから。


「そうだね。あ、まだタクシーいるやん。

もったいないけど、じゃあタクシーで帰るよ、先帰ってるね」

「うん、そうしなよ」

直樹の返事を聞いて、慶也はタクシーに乗り込み、家へと帰って行った。


一抹の不安というよりは、どこかで慶也に罵声を浴びせる自分を想像していた。

今回の出来事、そうでもなかったような気がしてくる……。


どこかで自分に言い聞かせたい。

慶也の言う通りなのかもしれない。

ただ単に、慶也の順番だったのかもしれない……と。


……白々しくねぇか、俺。

でも、そうだとすればとても便利だ。


ガードマンもいなくなった頃、直樹は再び会場へと向かった。

出口は皆、必ずここを通るはず。

まだ父の姿を見ていない。

まだ帰っていない。


深呼吸をすることで落ち着こうとしたが、意味がない。

この鼓動はとっても嬉しくない。


父に会わせる顔。

それを決めた直樹。

今話さないと、意味がない。

そう思う直樹。


父を探しながら会場の中に入ると、レストラン関係者だろう、大勢の人たちが食器類などの後片付けをしていた。

その中を、首を伸ばしてキョロキョロしながら歩き回る直樹。

いくら探しても姿は見えない。

もう父はいないようだ。

直樹は作業している人に、

「あの、すみません。社長の息子なんですが、父がどこに行ったか知りませんか?」

「えーっと…」

返事をしながら、その人もキョロキョロと辺りを見回す。

「…あ、そうや。パーティーの前に控え室にコーヒー持って行ったな…。

そこ出て真っ直ぐ行って、右曲がったところに控え室があるよ。そこにおるんちゃうかなぁ?」

「ありがとうございます」

直樹は一言言って、駆け出した。


言われた通り通路を走り、父の控え室であろう部屋に向かう。

着いたその部屋のドアには、父の名前の張り紙がされていた。


コンコン

ドアをノックするが、返事がない。


どの顔で行くかというと、この顔しかない。

そう決めていた直樹。

ある程度の覚悟、腹は決まっている。


そっとノブに手を掛け、ドアをカチャリと開いた。

しかし中は真っ暗。

誰もいない。


諦めて引き返そうとした時、窓の外から車のエンジン音が聞こえてきた。

聞き慣れた音だ。

直樹はその暗い部屋に駆け込み、机とソファを踏みつけ飛び越え、窓を開け放つ。

そこには今まさに駐車場から出ようとしている父の車があった。

直樹は慌ててその窓から外へ飛び出す。

植木の中に落ちてしまった直樹はすごい勢いで地面に打ち付けられたが、痛みは感じない。

障害物を飛び越えながら、その車に走り寄る。

そして徐行している車の前に、いきなり飛び出した。


キッ!!


車は急ブレーキの音をさせ、その場に止まる。

直樹の目にはヘッドライトが眩しくて、車内の様子は見えない。


お父さんには俺の姿が見えている。

そう信じ、しばらくその場に立ち止まる。


「………」


……車のドア、もしくは窓。

それが開き、父から自分に話しかけてくれると信じて、待っている。

しかししばらく待ってもアイドリングの音が低く響くだけで、直樹のイメージしたその光景は見えてこない。

それどころか、父は車をバックし始めた。

直樹は慌てる。

運転席に近寄り、窓を小さく何度も何度もノックする。

前を向いたまま、こちらを見ない父親。


まさか、このまま俺を無視して走り出そうとしないよな…?


そう思う直樹の目に、飛び込んできたもの。

父の隣。

助手席にもう一人、人が乗っていた。

直樹が見間違うはずはない。


それは、あの時見た、女 ――――。

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