第一話
クリーム色のカーテンがはためいていて、
ぱっと見るとオレンジ色の残像が残る、学校の教室"らしい"教室。
規則的に並べられた机、椅子、人間の1セット達。
椅子に座った人間はノートと黒板を交互に舐め回すように見つめ、
黒板と全く同じ内容を手書きでコピーしていく。
こんな画期的な時代になったというのに、きっと
授業というものは寺子屋の時代からたいして変わってないんだろう。と
勉学の進歩のローペースさにため息を付きつつ、ペンを回してみたり。
教師という'俺は王様'的立場の自己満足人間が前に立ち、
分厚い教科書をまんま読み上げ、黒板にも同じ事を書く。
それを写す生徒達は面白いほど必死で。
それが分かる私は、只の傍観者。
いや、暇人という表現が正しいのかもしれない。
「高校にも入れたんだし、もう勉強なんかしなくても大丈夫」
という考えは頭から抜けず自分の常識となった。
もちろん同じようにして気怠げに授業をサボる人もいる訳だけど、
真面目に授業を受けている人間を悲観して面白がる嫌な奴は
さすがに私くらいだろう。自信がある。
――皆と同じような事をして、何が楽しいの?
退屈なだけでしょ。そんなに「王様」に認めて欲しい――?
頭で他の人たちを罵って、うつむいた
自分の顔をふっと緩ませて嘲笑する。
こんな事考える自分も、ペンを走らせるのに必死になる
他人も、可笑しい。――おかしい。
だからずっと待ってる。我が儘かもしれないけど、
常識を覆してくれる、私を変えてくれる、誰かを。何かを。
えー、初投稿です。
まだまだ駄文で・・・すみません^^:
おかしい所等ありましたら、多少厳しくても
構いませんので、ご指摘お願いしますm(_ _)m