表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

▩▩の世界

作者: 椿 桜
掲載日:2025/10/18

…てください


起きてください


良かった、やっと目を開けてくれましたね

でも、残された時間は僅かです

大切な事だけを伝えます

この物語を紡ぐのは貴方自身です


だから…うか…を…して…









▩▩…寝てるんじゃない!

ったく…

今は授業中だろうが

『誰かに託された?』

何寝言を言ってるんだお前は。

さっさと…


ズキン…ズキン…


〈口パクの教師〉

〈歪む景色〉

〈睡魔が…▩▩を…〉








カシャン


カシャン


ギギ…


危ない!!


ゴロゴロ…


大丈夫?怪我はない?

君、名前は?

それが君の名前か。

私は、素敵だと思う。

私の名前は——よろしくね。

場所移動しょうか。


スタスタ


ザッ…ザッ…


ガサガサ


もう、大丈夫だと思う


!?


ありがとう、助かったよ。

今度は、私が助けられたね。

これで貸し借り無しだね。

え、そうなの?

ふむふむ

なるほど

それは凄い事だよ。


絶体凄いよ

私には、無理だと思うもん。

でも、何であの場所に居たの?


あー、そういう理由なのね

私も似たようなものだけど。

一人で心細かったから、安心したんだよ

ほんとだからね??


むぅー…そういう事にしとくー。

ふふ…楽しいね

ずっとこうしてたいけど、そうもいかないんだよね。

残念。


ダダダダダ…


パリン


ガラガラ…ガシャーン


カシャン


カシャン


ズズ…


ヒュ~~~


チッ…チッ…


チッ…


ド―――――ン


ガラガラ…


はぁはぁ…

大変な目に遭ったね。

でも、お互い無事で良かった。


ん?これ?

只のかすり傷だよ。

心配しないで、ありがとね。


分かったよぅ…もう無理しないって約束する。

意外と心配性なんだね?

その気持ちは嬉しい。

あ!見て!あそこ!!

誰か居るよ。

私達と、同じ境遇の人かも。

行こっ?


何で止めるの?


んー、そんなに言うなら様子見る。

でも、すぐ動ける距離でだからね?






ドシン…


ドシン…


早く行かなきゃ!

ちょっと!離してよ!

私一人でも行くから!!


バキバキ…


メキメキ…


グシャ


ドシン…


ドシン…



っ…


行こっか…


ザッ…ザッ…


ピちゃ…ピちゃ…


ザッ…ザッ…


ギィーー


ストン…


あの時の判断は、正しかったと思う。

それでも、私は助けたかった。


違うの、、、責めてるわけじゃない。

もしも、止めてくれなかったら…

今、私はここに居ないと思う。

ただ

割り切るのには、時間がかかる。

私が、弱いだけ。


▩▩は、強いね

羨ましいや。

どうすれば、私も

強k…


ボキッ…


え?

あっ…あっ…

逃げて…

早…


ボキッ…


バキッ…


バリボリ…


—————


ザザ…


ザザ…


ズザッ…


ズズ…


パキッ…パキッ…


ググ…


ダン…


ダッ…


ダッ…


ガチャッ


おやおや、こんな所にお客さんかい?

珍しい事もあるんだねぇ。

今、そっちに行くから少し待ってておくれよ。


ギシギシ…


スタスタ…


あんた

大丈夫かい?

酷い顔してるよ。

ここには、大したもんは無いけど

ゆっくりしていっておくれ。


礼なんて良いのさ。

ここで、出会ったのも何かの縁だろう?

気が済むまで居たらいいさね。

お茶とコーヒーどっがいいかい?


はいよ。

準備するから奥に先に行ってておくれ。

狭くて、申し訳ないけどね。



待たせたかい?

すまないね。

人が来るとは思わなかったから

お湯から沸かしててねぇ。

熱いから、火傷しないように気を付けておくれよ?


大丈夫かい!?

熱いって言ったじゃないか。

そんなに、喉が渇いてたのかい?

濡れてるじゃないか。

これ使っておくれ。


良いんだよ。

困ったときは、お互い様って言うだろ?

だから、お前さんは何も気にしなくていいんだよ。


あらら、今、お腹鳴ったね?

口に合うか分からんがね

これでも食べておくれ。


ちょっと待ちなって、そんなにがっついたら…

言わんこっちゃない。

全く、騒々しい孫が出来た気分だよ。

そろそろ、何があったのか

話してくれるかい?









そうか…それは大変だったね…

いや、大変って言葉だけで片付けちゃあダメだね…

一つだけ気になったんだが、聞いてもいいかい?


じゃあ、遠慮なく聞くよ。

『誰かに託された』

その答えは、見つかったのかい?


まだ、探してる最中なんだね。

このばぁやに出来る事なら、何でも言っておくれ。

聞いてしまった以上

無関係でも無いからねぇ。


おや、その程度で良いのかい?

もっと欲張っても良いんだよ?


分かったよ。

お前さんが、それだけで良いなら

だがね、いつでも頼りなさい。

ばぁやは、お前さんの味方だよ。


バシッ!


どうだい?少しは元気が出たかい?


いつでも、帰ってきていいんだよ。

久しぶりに人と話せて良かった。

ありがとうね。

一つだけ約束しておくれ。


ここを出たら


決して振り向かない事。


いいね?


それに、お前さんには振り向いてる暇なんて無い筈だよ。

おっと、忘れる所だった。

やだねぇ、歳を取ると物忘れが激しいんだ。

これを、持って行っておくれ。

必ず——お前さんの役に立つ。


スタスタ…


ガチャッ


バタン…


ピタッ…


ザッ…ザッ…


クルッ…


〈決して振り向かない事〉


ズキズキ…


グワン…グワン…


ドサッ…









ガタン…


ゴトン…


ヒヒィィイン…


さて、荷物を下ろすか。

ん?何で人が乗ってるんだ?

出発した時には、乗ってなかった筈なんだがな…

困ったな…

どうしたもんか…


ユサユサ…


パシ…パシ…


パチリ


おっ、気が付いたか。

単刀直入で聞くぞ。

あんた、何でここに居る?

どうやって乗った。

返答次第では…


はぁ!?気が付いたらここに居た?

おいおい、勘弁してくれよ。

フィクションと現実を混合するなよ?

それは、フィクションでしか起こらない事なんだぞ


ドシン…


ドシン…


まずい、奴が来たか。

あー、クソ…

ここでお前さんを見殺しにしたら

後味が悪い。

仕方ない。ついて来い。


ササッ…


ズズ…


カツカツ


ズズ…


ふー、ここまで来たら安全だ。


カタカタ…


カシャン


カシャン


キン


キン


奴の仲間が、集まってきている。

間一髪だったな。

外の状況は気がかりだが、、、

お前さんの話を聞かせてはくれないか?







待て待て、その話事実か?


そんな顔をするな。

すまん、俺の言い方が悪かった。

出会った時は、お前さんが只の胡散臭い

怪しい人間だと思っていた。

だがな——話を聞いた事で変わった。


お前さんが会ったのは、俺を除くとその二人だけか?


そうか、、、

よりにもよって、その二人か…


あぁ、俺はその二人を知っている。

しかしな、出会う筈がないんだよ。

一人目に遭った奴は

確かに——と名乗ったんだな?


そいつはな、今から15年前に

亡くなった俺の娘だ。

にわかには信じれないと思うがな。

そこでも、同じ死に方だとはな。。。


お前さんに、気を遣わせてしまったか。

すまん。

俺の娘の話は、これで終わりだ。

次に会ったのが、『老婆』だな?

去り際に、何か渡されたり言われなかったか?


やはり、俺の知っている老婆だ。

会った事は無いんだがな。

とある言い伝えがあってな





という内容なんだ。

去り際にお前さんは、振り向いてしまった。

〈決して振り向かない事〉

と言われたのにだ。


それと、そいつは何があっても手放すな。

あの老婆が、お前さんに渡したんだ。

そういう事なんだろうな。


意味が知りたいか?

教えるわけにはいかない。

自分で答えを探すんだ。


ズキズキ…


グワン…グワン…









ゴン…


▩▩!

だから、寝るなって言ってんだろ。


はぁ!?何言ってるんだ。

そんなの夢に決まってるだろ。

そんな事はいいから、35ページの5行目から読め。

まったく

一度目の注意から、5分しか経ってないのに寝るなんてな。

読んだら、目が覚めるだろ。

だから、さっさと読め。


スタスタ…


バンッ





これで、本日の授業は終わりとする。

▩▩は、職員室に来なさい。


起立



ありがとうございました


ガラガラ…


スタスタ…


カツカツ


ピッカーーーー


ゴロゴロ…


バチバチ…


シュゥゥゥ…


カタカタ…


カシャン…カシャン…


ドシン…


ドシン…


な、な…なんだあれは!?

この世のもの——なのか?

おい、戻りなさい!

そっちに行くんじゃない

早く、逃げるんだ!

ここは、私が…時間を…稼ぐ…


何を言っている。

お前は、私の生徒だ!

最後ぐらい…先生に…カッコつけさせてくれ

あ、、、


早くこっちに戻ってこいーーーーーー


プッシュ―…


ブロロ…









また、会いましたね

私の事を、覚えていますか?

貴方を目覚めさせた者ですよ。

そう、最初のね。

貴方が、ここまで辿り着いたという事は

私が託したものを理解しここまで進んできた証拠。

どうでしたか?

貴方は、何を感じ何を想像しながら

ここまで、歩んできましたか。


この物語を       貴方自身

     紡いでいたのは    なのですよ?


そうです。

この物語は、貴方の手によって完成されたのです。

ですが、まだ物語は完結していません。

今後、どういう展開にするかは

貴方に託します。


ここまで、物語を紡いできた

貴方になら、安心して託す事が出来ます。


ほら、老婆から貰ったものが光り輝いていますよ。


物語が   貴方を

   世界が   読んでいます


これからも、良き旅路を

今作のテーマは、語り手=読者です

背景描写無し、音だけで表現する事で

読者の創造次第で、物語の世界観が変わっていく。

それを形にしました。


友情の鎖・愛の檻・▩▩の世界

この三部作は、どうでしたか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ