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カリナが取り扱う希少食材リスト

▼ カリナが取り扱う希少食材リスト

1. 青霜麦（せいそうばく）

　・産地: ユルデン東方の渓谷地

　・特徴: 淡い青色の穂を持ち、冷涼な気候で育つ。独特の風味と強いコシが特徴で、煌水麺の主原料として使用される。

2. 火花樹の天然アルカリ粉

　・産地: 火花樹の花弁を精製

　・特徴: 煌水麺の製造に欠かせない天然のアルカリ粉。麺の滑らかさと独特の食感を引き出す。

3. 霧露茸（むろたけ）

　・産地: 高地の霧深い森

　・特徴: 朝霧の中でのみ採取される希少な茸。淡い甘みと独特の香りがあり、スープや炒め物に最適。

4. 月影柑（つきかげかん）

　・産地: 南方の温暖な地域

　・特徴: 夜間に収穫されることで、特有の甘みと香りを持つ柑橘類。デザートやソースに使用される。

5. 紅葉豆（もみじまめ）

　・産地: 紅葉が美しい山間部

　・特徴: 秋に収穫される赤い豆。ほのかな甘みとしっかりとした食感が特徴で、煮物や和菓子に適している。

6. 星砂塩（ほしすなしお）

　・産地: 星砂が採れる河畔

　・特徴: 微細な星形の砂を含む塩。ミネラル豊富で、料理に独特の風味を加える。

7. 風音茶葉（かざねちゃば）

　・産地: 風の音が響く高原

　・特徴: 風の強い地域で育つ茶葉。爽やかな香りとすっきりとした味わいが特徴で、リラックス効果があるとされる。

8. 銀霜蜂蜜（ぎんそうはちみつ）

　・産地: 寒冷地の高山地帯

　・特徴: 霜が降りる季節に採取される蜂蜜。濃厚な甘みと滑らかな口当たりが特徴で、デザートや飲料に使用される。

9. 蒼玉藻（そうぎょくも）

　・産地: サンレス川の岩場

　・特徴: 青緑色の光沢を持つ藻。独特の食感と風味があり、刺身の付け合わせやサラダに適している。

10. 陽炎胡椒（かげろうこしょう）

　・産地: 陽炎が立ち上る乾燥地帯

　・特徴: 強い辛味と香りを持つ胡椒。少量で料理に深みを加えることができる。

11. 黒霞豆（こくかとう）

　・産地：霧深きユルデン西部の谷間

　・特徴：漆黒の外皮と高い油分を持つ豆。香ばしく煮るとスモーキーな風味が立つ。栄養価が高く、保存にも優れる。

12. 紅牙根（こうがこん）

　・産地：グロースの森の奥地、魔獣の縄張り地帯

　・特徴：牙のように硬いが、すり下ろすと鮮やかな赤い液体を放つ根菜。肉類の臭み消しや辛味付けに使われる。

13. 光鱗魚（こうりんぎょ）

　・産地：ユルデン北方の地下湖

　・特徴：薄光を反射する鱗を持つ淡水魚。刺身にすると光を帯びるような輝きを放ち、幻の珍味として重宝される。

14. 灰茸苔（はいじょうたい）

　・産地：ルート山脈の岩場

　・特徴：茸と苔の中間のような存在。乾燥させると強い旨味が引き出される。高級だしの原料として知られる。

15. 月下トマの実（げっかとまのみ）

　・産地：夜間開花植物が多い温暖地帯の段々畑

　・特徴：月の出ている夜にしか実らない果実。独特の甘酸っぱさと香りで、スープやデザートの隠し味に最適。

16. 深紅の羽根藻（しんくのはねも）

　・産地：ハールーン湖の湖底断層

　・特徴：湖流に乗って揺れる羽根のような藻。加熱すると旨味が凝縮し、汁物の旨味を飛躍的に高める。

17. 鉄樹の芽（てつじゅのめ）

　・産地：旧鉱山跡地に生える鉱物寄生植物

　・特徴：まるで金属片のような触感を持つ硬質の若芽。長時間火にかけることで独特のコリコリ感が生まれる。

18. 鳴き果（なきか）

　・産地：ユルデン近郊の風鳴り谷

　・特徴：風に揺れると音を立てる奇妙な果実。ジュースにすると微細な振動を含み、飲むと舌が痺れるような刺激がある。

19. 紫焔唐辛子（しえんとうがらし）

　・産地：火山帯の高熱地帯

　・特徴：激烈な辛味と、加熱すると甘みに転じる特性を併せ持つ。少量で爆発的な風味を与えるため、プロ向けの素材。

20. 蒼翡翠根（そうひすいこん）

　・産地：ユルデンの山岳地帯に点在する秘境の泉

　・特徴：翡翠色の水晶のような光沢を持つ根菜。ほのかな甘味と土の香りがあり、サラダや煮物に最適。

21. 銀霧茸（ぎんむたけ）

　・産地：霧の濃い高原地帯やユルデン東部の古霊林

　・特徴：日光を浴びると銀色の胞子を放つきのこ。乾燥させると旨味が凝縮し、高級スープのベースとして人気。

22. 溶岩根芋（ようがんねいも）

　・産地：火山麓の溶岩層付近

　・特徴：焼いて食べると皮ごと食べられる。中はトロトロの黄金色で、濃厚な甘みがある。保存性も高い。

23. 雷蔦（らいづた）

　・産地：雷を帯びた高山帯の樹林

　・特徴：微弱な電気を持つ蔦植物。加工してもビリッと舌先に刺激が残る。主に肉料理の風味付けに使用。

24. 泣き蓮果（なきれんか）

　・産地：幻光湖と呼ばれる霊湖のほとり

　・特徴：果肉から香り高い蜜が染み出す蓮型の果実。食べると身体が温まり、眠気を誘う作用がある。

25. 泡珠苺（ほうじゅいちご）

　・産地：高原の冷涼地に点在する野苺の群生地

　・特徴：噛むと舌の上で微細な泡が弾ける爽やかな酸味の苺。デザートやドリンクに重宝される。

26. 焦香樹脂（しょうこうじゅし）

　・産地：火花樹とは別種の、炎属性を帯びた古樹から採取される樹脂

　・特徴：加熱すると燻したナッツのような香りが広がる。調味料や香辛料として少量でも効果が大きい。

27. 氷花藍菜（ひょうかあいさい）

　・産地：氷霧の谷と呼ばれる極寒地帯の裂け目地帯

　・特徴：薄氷のような透明な葉を持つ青菜。シャキシャキとした食感で、加熱すると滑らかなとろみに変わる。

28. 月輪茸（げつりんたけ）

　・産地：夜間の森で満月にしか発生しないきのこ

　・特徴：光る環状の模様を持つ。滋養強壮に優れており、滋味深い出汁をとることができる。

29. 深谷ウナリ根（ふかたにうなりね）

　・産地：地下深くに走る水脈に沿って育つ太い根野菜

　・特徴：調理時に微かな音を立てる性質がある。味は濃厚で土の香りが強く、煮込み料理に適する。

30. 香泡果（こうほうか）

　・産地：温暖な海辺の断崖地帯

　・特徴：果汁が発酵性を帯びており、軽く発泡する天然果実。甘みと酸味が絶妙で、ジュジュの特製煌水麺スープの隠し味にも使用されている。

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【青霜麦（せいそうむぎ）】

■ 概要

青霜麦は、ユルデン東方の渓谷地帯「イルダ渓谷」にのみ自生する極めて希少な麦の一種。標高1,200メートル以上の寒冷湿潤な谷間に育ち、朝霧が降りる季節になると、穂先が霜のような銀青色に染まることからその名がつけられた。

■ 特徴

・通常の小麦と比較して粒が細かく、外皮に特有の青白い光沢がある。

・収穫は年に一度、霜月（秋の終わり）にのみ可能で、気温や湿度の条件が揃わなければ発芽しない。

・澱粉質と微細な繊維のバランスが絶妙で、練るとしなやかでありながら弾力のある生地になる。

・低温熟成に向いており、麺にしたときには独特の冷感と舌ざわりが生まれる。

■ 栽培・収穫

・栽培は困難で、ユルデンの熟練農家でも育てられるのは一部の棚田に限られる。

・野生種を保護する条例が制定されており、商業目的での大量収穫は禁止されている。

・フェザーネットを通じて各都市へわずかに流通しているが、価格は高く、品質維持のための配送条件も厳しい。

■ 料理での評価

ジュジュはこの麦を**「魂の下地」と称し、煌水麺の風味と食感を決定づける要素として重視している。

茹でた際に生じるほんのり青い香気**は、魔導水によるスープとの相性も抜群で、味覚と香りの両面から料理の核となる。

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【火花樹（ひばなじゅ）の花弁と天然アルカリ粉】

■ 火花樹とは

火花樹はユルデン南東、カルダ火山地帯に分布する高温耐性の常緑樹。開花時には赤橙色の花が夜間に微細な発光を見せることから“火花”の名で呼ばれる。

■ 精製されたアルカリ粉

花弁に含まれる微量の鉱物性アルカリ成分を、特殊な低温乾燥と粉砕工程を通して精製したものが、「天然アルカリ粉」と呼ばれる。

・人工カンスイに比べ、味と香りへの干渉が少ない。

・粉体はやや薄紅色で、湿気に弱く、専用の陶器に密封保存される。

■ 麺への効果

・青霜麦と組み合わせて使用することで、グルテン構造を安定させ、特有のコシと滑らかさを生み出す。

・特筆すべきは、煮込んでも伸びにくい特性であり、熱湯にも形を保ち、長時間提供を要する店舗営業に適している。

・一部の魔導学者からは、微弱な魔力活性作用があるのではと指摘されており、料理に不可視の“気”を加える素材として注目されている。

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■ 配送と流通

・この2つの素材は、現地での選別からパッキングまでを一貫して行い、配送ギルドのユルデン支部を経由して、定期的にロストンの中央市場へと届けられている。

・ジュジュの煌水麺はこの素材をベースに作られている。とくにカリナが調達する品質の高い麦と粉は、彼女の煌水麺にとっては欠かせない存在である。