【魔獣データ】ガルヴァ・リーパー(Galva Reaper)
▼ 基本情報
【項目 / 詳細】
□ 種別 / 原生魔獣(Primitive Beasts)
□ BCL(魔獣戦闘指標) / 35(中級魔獣)
□ 生息地 / 湿地帯、洞窟、熱帯雨林
□ 体 / 3.2~4.5m(尾を含む)
□体重 / 450~700kg
□ 移動速度 / 最大時速60km(短距離)
□ 適応環境 / 高湿度・暗所を好む
□ 危険度 / ★★★☆☆(対処可能だが、油断すると危険)
□ 知能レベル / 低(本能的な狩猟行動
■ 外見的特徴
・爬虫類型の骨格を持ち、四足歩行の姿勢が基本。
・頭部はワニのような形状で、長く鋭い牙が並ぶ顎を持つ。
・皮膚は黒紫色の光沢を帯び、強い耐電性を持つ粘膜で覆われている。
・背中には黄色い発光器官が並んでおり、これは魔導器官(Mana Core)と接続されている。
・尾はムチのように長く、しなやかに動かすことが可能。この尾にも微弱な電気が流れている。
■生態・行動パターン
・夜行性であり、日中は湿った土や洞窟の中に潜むことが多い。
・獲物を感知すると、一瞬で間合いを詰め、電撃を伴う攻撃を仕掛ける。
・戦闘時には、敵を弱らせるために「電撃舌」を使い、麻痺させる。
・群れを作らず、基本的に単独行動を取る。
・自身の魔力をチャージするため、雷雨の際に特定の高台に集まり、雷を浴びる習性がある。
▼ 戦闘能力
【項目/数値(最大100)/詳細】
□ 筋力(S) / 55 / 短距離のダッシュ力が高く、尾による打撃も強力。
□ 魔力出力(P) / 40 / 魔導器官を持つが、魔法を意図的に操る能力は低い。
□ 機動性(M) / 65 / 短時間のダッシュや跳躍に優れるが、持久力には欠ける。
□ 環境適応(E) / 70 / 湿地や洞窟、森林などの暗所に特化した適応能力を持つ。
□ 戦術的知能(T) / 30 / 知能は低く、基本的に本能に従った行動をとる。
▼ 主要な攻撃手段
1. 電撃舌(Shock Lash)
・舌をムチのように伸ばし、対象に電撃を走らせる。
・命中すると対象に「神経麻痺(短時間の行動不能)」を付与する。
・電撃の強さは体内の魔力量によって変動する。
2. 雷撃噛み(Thunder Fang)
・牙に微量の電流を帯びさせ、噛みついた相手に電撃を流し込む。
・高い防御力を持つ相手でも、電流で内部からダメージを与えられる。
3. 尾の電撃打撃(Electro Tail Smash)
・尾を高速で振り回し、電撃を帯びた強打を放つ。
・衝撃と同時に軽度の麻痺効果を与える。
▼ 弱点と対策
【弱点部位/理由】
□ 腹部の鱗が薄い / 他の部位に比べて防御が弱く、貫通攻撃に弱い。
□ 電撃攻撃のため、絶縁性の高い武具や魔法に弱い / 木製の武器や絶縁体の防具で対処可能。
□ 長期戦に弱い / 瞬発力は高いが、持久力がないため、持ちこたえれば動きが鈍る。
▼ 討伐時の推奨戦法
・絶縁性のある防具を着用することで電撃攻撃を無効化。
・素早い接近戦を避け、遠距離から魔法や弓で牽制。
・動きを見極め、舌攻撃を避けた後に反撃。
・水場では電撃が拡散するため、地面の状態に注意
▼ 生息数と生態系への影響
・中級魔獣に分類されるが、適応能力が高く、生息域が広い。
・食物連鎖では「肉食性上位捕食者」にあたるが、単独行動のため繁殖力は低い。
・そのため、討伐されすぎると地域の生態系が乱れる可能性がある。
▼ 討伐後の素材利用
【部位/用途・特性】
□ 電導鱗(Thunder Scales) / 魔法触媒、防具の補強素材として利用可能。
□ 発光器官(Luminous Core) / 魔法道具の発電装置として応用可能。
□ 電撃腺(Shock Gland) / 麻痺薬や電撃兵器の材料として加工される。
□ 牙(Thunder Fangs) / 電撃耐性を持つ武器の加工素材。
《総評》
ガルヴァ・リーパーは、機動力と電撃を駆使した戦闘スタイルを持つ魔獣であり、適切な装備と戦術があれば討伐は可能。しかし、短期決戦を強いられるため、戦闘においては「瞬発力」「回避力」が求められる。
また、素材価値も高く、特に発光器官(Luminous Core)は魔導具としての需要が高いため、帝国商人ギルドでは高値で取引される。
ただし、生息域を荒らしすぎると地域の生態系に悪影響を及ぼすため、乱獲は禁じられている。




