表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/11

ゴブリンのうんち

かっちょいい剣を手に入れたからには、ガンガン行くしかないね。

剣の振り方とかよく分からないけど。


「ぎゃっ!?」


いましたゴブリン!くたばれっ!

ソードスラッシュ!


ゴブリンを袈裟斬りに切りつけたら、レベルアップのおかげか、又は僕の拾った剣が切れ味が良いのか、その両方か、ゴブリンが脆いのか、奇跡おきたか、考えられる要因は多くて特定出来ないんだけれど、ゴブリンは左肩から右の腰骨辺りの位置から両断された。


斜めに両断したからずるりって感じで切り口から身体がズレて地面にべっちゃ〜と落ちた。


おお……かっこいい。

でも頭割るよりグロいかも?しかも血なまぐささが半端じゃないっ!くっさあ!

スキルの影響強く出てるでしょこれっ!


「くちゃ……」


両手が塞がってるので唇をタコにして鼻を唇で塞ぐ。顔つきも険しくなってると思うので、今かなり変顔になってそう。


ぷっ、と何処からかおならみたいな音が聞こえた。

僕じゃない、無意識だったら僕なんだけど多分違う!

両断したゴブリンが力抜けてプーした?そゆこともあるかもね。まあ、あんまし気にすることでもないか。


んでも剣ってやっぱりちょっと使いづらいっていうか、扱い難しいなあ。

剣術習ってれば違うんだろうけど、僕素人だし……さっきも、上手くいったように見えて実は結構体勢が崩れちゃった。

2匹以上同時に相手するってなってたら、結構な隙を晒す羽目になってた筈。

少しずつ慣らしていくしかないね。あんまり隙が出来ないように、自分なりに考えながら振っていこう。




そこからは只管に一階層でゴブリン狩りに没頭。

最後の方は剣の扱いも慣れて来たし、スキルも生えた。やったーっ!!!




Name 犬飼 犬太 ♂

Lv 8

Job 未覚醒

Skill ほぼ犬・我流剣術【犬】




レベルは8まで上がったね。嬉しい……。

でもスキルがちょっとおかしいね?嗅覚犬並からほぼ犬に変わってるし、我流剣術【犬】ってなんだろう。

神様から見たら僕って犬とほぼ一緒ってこと?

もし犬がダンジョンに潜って剣を咥えてふりふりしてたら、その子も我流剣術【犬】が生えるのかな。

いや、僕が開祖だから別名称になるのか?犬太流剣術【犬】とか?

まあ、犬がダンジョンで剣振って魔物狩るなんて無いだろうから余計な考察だけどね。


あーダンジョン入って何時間経ったかな……?

お腹も空いちゃったし今日は一旦帰るとするかーっ!場所は覚えたからまた明日ってことで。


「どぅーでっでっででどぅーっでっでっででっ♪」


行きは良い良い帰りは怖い。

良くないことが起きました。

ダンジョンって意外と広いし、迷路みたいになってるから帰り道わかんないや!!!


「おーやべぇ〜」


手ぶらで来たからご飯も飲み物も無し!

ダンジョン舐めすぎた〜。マッピングとかも必要なんだろうね。僕にゃ出来なさそうだけどさ。


どうすっかね。


「でゅででゅっ♪」


「ぎゃっぎゃっ♪」


「ちょっと不協和音入れないでよ最悪ッ!!」


ズバーッ

一刀両断。


「ぎゃあっ……」


腸も両断したから臭い臭い。僕犬並みだからさ、マジ勘弁してほしい。


腸の内容物でふと思ったけど、こいつらって何食べて生きてんのかな?くせーって事は何かしら食べてる訳じゃんさあ。

霞食って生きてるんじゃないなら、僕が食えるモンもどっかにあるんじゃーないの。魔素食べてマースとかじゃないと思うんだよね。


「チェックやで」


僕は徐にゴブリンの腸の中身を調べようてして……止まった。


「素手でうんこ寸前を触るのはエグい」


なんか無いか……なんか無いか。

きょろきょろ見渡したらゴブリンが持っていた木の枝が目に入る。


え、こいつの武器これ?子供か。


鉄筋振り回してたことは棚に上げた。

でもこれで弄り回して中身見てみるか!


ぐっちゃぐっちゃ


ぐっちゃぐっちゃ


うーん


うーーん


ぐっちゃぐっちゃ


うんこだねぇ……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ