表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

ゴブリンデストロイヤー

ずんずん通路を進んでいくとさっきの小柄な影がまた見えた。


「ぎゃぎゃっ!?」


お、やっぱりゴブリンだ。

喰らえ鉄筋フルスイング!


まさかいきなり何の躊躇も無く頭をフルスイングされるとは思っていなかったゴブリン。

実はこのダンジョン、誰も入ったことが無い新規ダンジョンの為、魔物側も戦闘経験がゼロなのであった。

犬太にとっては正にラッキーである。


「ぎゃああああっ!」


「断末魔人間みたいでやだな……」


その後もゴブリンを見つけ次第フルスイングで頭を割っていく。


「ぃぎゃああああああっ!」


「あああああああっ!!!」


「ぎぃいいいいいっ!!!」


「ひぎゃあーーーっ!!!」


最初はグロくてテンション下がったけど、慣れたらそうでもないなっ!


パンパカパン♪

《犬飼犬太はレベルアップしましたステータスと唱えてステータスを確認して下さい》


はー良い声……ゴブリンの汚い断末魔がこびり付いた耳が内部から浄化されてゆくー。

録音出来たら一生聞くんだけどなー。

あ、ゴブリンみっけ。


「んっぎゃあああああああっ!」


やられボイスのバリエーション豊富だね!

でもせっかく女神様の麗しきボイスで浄化された耳がまた汚れたよ。不愉快だね。

この階層はゴブリンしかいないのかな?でもまあ、此処で頑張ってもっとレベル上げた方がいいよね多分。もうちょっと割ってくかあ。


「ぎゃぎゃぎゃああああっ!!!」

「やぎゃあああああああっ!!!」

「んやああああああああっ!!!」

「ぃやああああああああっ!!!」


ダンジョン内にゴブリンの断末魔が響き渡り1時間。

犬太が飽きてきた頃にまたしてもレベルが上がった。


パン《犬飼犬太のレベル上がりましたステータスを確認して下さいステータスは心の中で唱えることで確認できます》パカパン♪


ファンファーレにくい込んで女神様の有難いお言葉が聞こえた。

けどめちゃくちゃ早口でなんて言ったかわからなかった。

心做しか少し怒ってるような……?

あ、ステータス。


僕がステータスと心の中で唱えると、目の前に半透明のウィンドウが表示された。

うおお、近未来!かっこよい。どれどれ、僕のステータスは?




Name 犬飼 犬太 ♂

Lv 4

Job 未覚醒

Skill 嗅覚犬並


ふーん。

HPとかMPとかそういうのは無いんだね。

力とかも無いのは意外!なんかレベルアップして身体能力上がってる感覚はあるから、上がってるには上がってるんだろうけど……。

じぇいおーびー……未覚醒!なんだそりゃ!

スキルは嗅覚犬並、鼻が良いってこと?それスキルなんですか????

戦闘に役立つスキルが良かったなあ……これ鼻良すぎてもデメリットあるんじゃないの……?

ゴブリンちょっとくさいし……。

ちょっとガッカリだよ。


ん?行き止まりかな……いや、通路の先になんかある……宝箱だ!

初宝箱!罠とかあるかな?わかんないけどまあ開けちゃおう。

パカー


「おお〜」


剣だ……!鉄の剣かな?かっこい〜!

さらば鉄筋。ポイ〜。


「おもっ」


鉄筋より微妙に重たい。レベルアップしてなきゃ両手持ちしないと触れなかったかもね。

僕が非力だから?んな訳ないよねえ。

でもこれで僕も剣士だ!剣振ったことないけど、なんとかなるでしょ!

鉄筋とかまじださいよね、やっぱ剣だよね〜。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ