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最強への一歩

僕は犬飼犬太。男子高校生。


ダンジョンが世界に産まれて3年、そりゃもう色々変わった。


ステータスが人類に付与されたり、なんか魔法とか異能が使えるようになったし、レベルとか上がるみたいになった。

言ってもダンジョンに潜らなきゃそれ等は手に入らないんだけど。


最初は勝手にダンジョンに入ったりで、死者とかべらぼうに出て、政府とか頭良い人がわーってなって色々がんばったっぽい。

今じゃきっちりして死ぬ人減ったっぽい。

あんまりそこら辺はよくわかんないけど、とにかく色々変わったらしい。


冒険者って呼ばれる人も増えた。

ダンジョンに入って怪物倒して、ダンジョンのお宝かっぱらってくる人達って聞いた。

僕は冒険者になりたい!

冒険者はレベルが上がって強くなれるし、モテるからだ。


ただ僕は未成年だから親の許可が必要だ。

しかし両親は僕を溺愛してて過保護だから多分、許可は貰えない……。

だから野良ダンジョンを探してます。

野良ダンジョンに無許可で入って最強なります。


「♪~♪~」


鼻歌ノってきた……っ!

いい感じのEDMだぜ……アガる〜⤴⤴


「どぅーっだっだらっどぅーっだっだら♪……ダンジョン無いなあ……」


近所の山には無いのかな……田舎だからワンチャンあると思ったんだけど、さすがにあったら見つかってるか〜。


レベルアップして最強になってモテたいんだけどなあ。

強そうな鉄筋も拾って準備万端だったんだけどなあ。

ん?洞穴あるじゃん!ダンジョンだろこれ!

行くっきゃねーっ!


「うぉ〜〜〜〜〜〜!」


僕は全速力で洞穴に突撃した。


その洞穴がダンジョンである確率は物凄く低かったけれど、どうやら僕はダンジョンに好かれていたらしい。


「ほんものだっ!!!」


ガチダンジョン見つけました。

洞穴の内部はまるで遺跡の様な人工的な作りで、思った以上に薄暗い。

壁に蝋台の様な物があってほんのり明るいけど、なんだこれ?


ふらふら近寄ってまじまじ見てみよう。


「……なんだこれ」


なんだこれ。


わかんないけど蝋燭じゃないね!蝋燭だったら無くなったら誰か補充してまた火を付けなきゃいけないし大変だもんね。

蝋燭代もバカになんないだろうし?

なんかホタルみたいな光が円形のガラスの中で光ってるけど、もしかして妖精とか?

妖精だったらかわいそう……囚われてるってことだよね……。

逃がさなきゃ。


パリーン


僕は鉄筋を振り回してガラスを割った。

暗くなった。


「暗くなった……」


光が逃げた様子も無いし、妖精じゃないっぽい。

壊す意味無いし、視界悪くなるし最悪だね。

まあまだ奥にもあるし、視界ゼロじゃないからうっすら見えるけど、無駄なことしちゃったなあ。

進も……。


「ぎゃぎゃっ」


奥の方からちっちゃい人影が走りよって来た。

蝋台壊したから怒ってる先住民の可能性はあるけど、まぁ魔物だろ!

かかって来い!僕は鉄筋を持っている!


人影が僕に近付くと、それが所謂ゴブリンといった姿をしている事に気付いた。それが僕が壊した蝋台を指さして地団駄を踏んでいる。あっ、やっぱ怒るよね、自分の家の壊されたらそりゃそうだ。

でも、攻撃チャンス!蝋台に気を取られてる隙に鉄筋を頭にフルスイングだ!


「おりゃーっ!」


「ぎゃーっ!」


ゴブリンの頭が割れた。

グロい……僕はテンションが下がった。


パンパカパン♪

《犬飼犬太はレベルアップしました》


うお、ゲームみたいな音が鳴った後に、綺麗な女の人の声がした。

わー、耳が幸せ。この声一生聞いていたいなあ。


《……》


次のレベルアップが楽しみになってきたぜ!

ところでステータスってどやって見るの?


《ステータス、と心の中で唱えて下さい》


んおお!!良い声!!!もしかして、お話出来るのかな!?貴方のお名前はっ!?


《……》


ダメか……まぁ多分神様的なアレなんだろうなあ……心読んでるし。

てか不敬だったか。申し訳ございませんでした女神様。次のレベルアップの時もよろしくお願いします。


僕は心の中で謝罪をして、ズカズカと通路の先へ歩き出した。


《え……》


一瞬だけ女神様の声が聞こえた気がしたけど、さすがに無いだろ〜と思ってそのまま進む。

僕の冒険はこれからだ!

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